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社会保険労務士を発注する際の成功のコツ

社会保険労務士に依頼する業務内容は、雇用や労働、そこに付随する全般業務、助成金等々
会社の将来を左右する重要事項ばかりです。
適切な依頼・適切な対応をし、必ず成功させたいものばかりですので、
社会保険労務士からより有効なサポートを受けるために、成功のコツを考えてみましょう。

社会保険労務士への依頼を成功させるには

社会保険労務士に企業が任せるサポート内容は、雇用に関わるほぼ全般です。
雇用環境・労働状況を十分に把握することが不可欠になりますので、
依頼者側の協力がないとそもそもご依頼自体が成立しません。
思うような効果をしっかりと得るために、以下の心構えを意識してみてください。

1. ご依頼の目的・自社の指針を明確にする

社会保険労務士に依頼する目的は様々で、個々に目的を持って依頼するものですが、
何を依頼したいのか・依頼の目的が何であるのかが明確でなければ
社会保険労務士側も混乱してしまいます。
特に、一歩踏み込んだアドバイスをもらう場合やコンサルティングを希望する場合など、
依頼者側がまずどこからどこまでお願いしたいのか、ゴールは何かを考えておかないと、
プロでも的確なアドバイスや支援はできません。
今後会社としてどのような組織になっていきたいのかをしっかりと深掘りし、
現状の課題と目的、指針を理解し、共有することで、
はじめて双方の認識をすり合わせて取り組んでいくことができるでしょう。

2. ベストパートナーになれるよう意識する

社会保険労務士はいわゆる「士業」と呼ばれる職業です。
多岐にわたる社会保険・労務関連を理解した、難易度の高い業務を遂行できる専門職です。
これは他の士業と同様なのですが、専門職ではサポートの裁量が各担当者に委ねられますので
無理な依頼・弁えない態度で信頼を失ってしまうと、
本来得られるサポートが得られない・お互いを尊重できない、といった失敗につながります。
 
お客様としてただサービスの提供を待つ・要求ばかりを突きつけるのではなく、
あくまでもビジネスをサポートしてくれる「ベストパートナー」であると意識して、
尊重しあえるような関係を築いていくと良いでしょう。

3. アドバイスは素直に受け止める

社会保険労務士は使命として「労働・社会保険に関する法令の円滑な実施」を求められます。
例えば給与計算や諸手続きのみでも、細かな部分の指摘を受けることがありますが、
細かな部分も見逃さずに指摘してくれたのだ、と素直に受け止めるようにしたいものです。
 
また、例えば労働者と経営者とで問題が生じた際にも、公正な立場を貫く必要があるのです。
結果、場合によっては耳の痛いアドバイスや、是正に困難な要求を受けることもあるでしょう。
 
これら社会保険労務士側からのアドバイスや指摘は、
基本的には社会保険・労務についての正確な処理や適切な企業運営のためのお願いです。
助言の根拠があるものであれば、それも含めて理解し、社内で対応していくよう心がけましょう。

社会保険労務士への依頼の失敗例

続いて社会保険労務士への依頼でよくある失敗例についても見ていきましょう。

重要な情報が共有できていない

・顧問契約を交わしているのに依頼による効果があまり感じられない
・スポット契約で依頼した手続きが滞って間に合わない など
上記のような失敗は「情報共有」に不手際がないかを確認しましょう。
ちょっとした単発依頼でさえも、必要な情報・書類なしにはサポートをすることができません。
必要な情報は何か、いつまでに用意すべきなのか、打ち合わせの際に相互に確認しましょう。
また、踏み込んだご依頼では、会社の方向性や事業計画など、
雇用・経営に関わる重要事項が共有し切れていない場合もあります。
依頼者側からすると、何が必要情報かわかりにくい部分もあるかと思いますが、
こうした課題は互いに密接なコミュニケーションを行うことで解消できますので、
最初の打ち合わせ・月次の相談、その他業務連絡時、どのような際も、
お互いに信頼して話をできるような関係を築くよう心がけて接していきたいものです。

契約内容をしっかり把握していない

追加料金や契約範囲に関するトラブルは、契約への認識に齟齬がある可能性があります。
社会保険労務士は対応範囲が広く、個々の事務所によって料金設定が異なる分、
依頼したい業務が必ず含まれているか、追加料金が発生しないか、など
確認は入念に行うべきです。
また、詳しくない段階で依頼される場合、先方の説明が把握できておらず、
本来求めているサービス内容ではない契約になっているケースも少なくありません。
社会保険労務士側の初動対応に問題があったり説明不足であったりする場合もありますが、
不明確な部分は必ずすぐに確認する・説明を求めるなどの工夫をしてトラブルを防ぎましょう。

必要以上のサービスを求めてしまう

相談をしてもレスポンスが遅い・あまり積極的にサポートしてくれないなど、
思うようなフォローをしてもらえない場合、そもそもの契約が適切なのかを確認してください。
※契約面の問題がある場合はこちらを参照ください。
契約に問題がないのにサポートに不足を感じると思われる場合は、
関わり方や契約の捉え方に問題がないか検証しましょう。
例/
・契約内容以上のサポートを求めていないか
・料金に見合わない依頼をしてしまっていないか
・任せきりにしたり高圧的な態度で接したりしていないか
・依頼者側の対応がルーズになってしまっていて「対応しようがない」と思わせていないか
何か依頼する側としての対応に不備があったりする場合は、
ほかのクライアントが優先されている可能性もあるかもしれません。

相性が合わない

日常的なやり取りを始めてみると、担当者との相性が合わないケースも珍しくありません。
例/
・自社の業種にあまり理解がない
・説明時に専門用語を多用され理解が難しい
・相手の態度が高圧的で頼りづらい
など、相性が合わないと、求めているサポートにつながっていかない場合もあります。
特に顧問契約では、自社の労働・社会保険についてをお任せすることになるので、
依頼先の社会保険労務士との相性は非常に重要です。
契約前、相談時など、メッセージのやりとりや、会話をする機会などに、
できるだけ先方のレスポンスや言動をチェックし、相性の確認を行うと良いでしょう。

費用対効果を見極めていない

社会保険労務士は「長年の付き合いで」と同じ方へ依頼されているケースも多いと思います。
しかし、長く依頼していても、効果があまり見られないようであれば意味がありません
もし今の費用対効果がさほど有効でないと感じられる場合には、契約を見直したいものです。
例えば同じ事務所内に別の担当者がいるのであれば、担当を変えてもらうのも一案です。
担当変更が難しい場合や、他の担当に依頼しても改善されなさそうな場合などは、
依頼先自体を再度探し直すことも視野に入れて検討することをおすすめします。
 
付き合いで変えにくい…といった場合は、単発のスポットで一部を別の方へ依頼するなど、
円満に他の担当へ移行しやすいよう工夫をしながら成果を見比べて判断するのも一案です。
 

いかがでしたでしょうか。
少しでも参考になる情報がありましたら幸いです!
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