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マス広告を依頼する際のメリット・デメリット

マス広告のメリット・デメリットをWeb広告のメリット・デメリットと比較して考えてみましょう。

マス広告のメリット・デメリット

メリットデメリット
認知度の向上・潜在顧客の顕在化に向いている詳細なターゲティングができない
シニア層にもアプローチしやすい広告種類によっては高額になることも

<メリット>

認知度の向上・潜在顧客の顕在化に向いている

マス広告は大衆に向けた広告のため、商品やサービスの認知度の向上に適しています。
そのため「商品をまったく知らない」「興味はあるが利用したことはない」層に対しても
アプローチでき、潜在顧客が顕在化するでしょう。
デジタル広告は、特定の商品やサービスに興味のある個人へのアプローチに効果を発揮しますが、
幅広い世代への認知度向上には向きません。
とくに大量生産できる商品や世代を超えてリーチしたいサービスなどは、
マス広告のほうがよいでしょう。

シニア層にもアプローチしやすい

令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書*」  令和4年 総務省 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
上記報告書では、令和3年に初めて50代でもインターネットの利用がTV視聴より多くなるなど
前年度までの報告から行動の変化が見受けられる部分もありますが、
引き続き、シニア層はTV視聴・新聞購読などの行為者が多くなっています。
「テレビ(リアルタイム)視聴」の時間帯別行為者率について、年代別に見ていく(グラフには全年代の値を面グラフで表示)。 平日、休日ともに、50 代及び 60 代の時間帯別行為者率が、概ね全年代の値を上回り、10 代、20 代及び 30代の時間帯別行為者率が、概ね全年代の値を下回っている。60 代は、平日、休日ともに 19 時台から 21 時台の時間帯別行為者率がいずれも 50%を超えている。50 代でも休日の 20 時台の時間帯別行為者率が 50%を超えている。
各年代の行為者率については、平日、休日ともに「新聞閲読」の行為者率が年代が上がるとともに高くなっており、60 代では「テキスト系サイト利用」の行為者率を上回っている。他方、前回令和2年度調査結果と比較すると、平日、休日ともに 60 代の「テキスト系サイト利用」の行為者率は増加し、平日では 40%を超え、休日では30%を超える割合となっており、「新聞閲読」の行為者率との差は小さくなっている。
上記はあくまでデータの一部ではありますが、報告書全体を通して、シニア層の方が、
マス広告で利用される媒体を視聴・閲覧する割合が多く、アプローチしやすくなるようです。

デメリット>

詳細なターゲティングができない

マス広告は、大衆向けなので、不特定多数の読者・視聴者がいて、
あらゆるターゲットに対してアプローチできる・多くの人の目に触れる点が強みですが、
反対に詳細なターゲティングには向いていません。
例えばWeb広告であれば効果測定を行う・PDCAサイクルを回して改善を図るなどができますが、
マス広告は期間内での変更・修正ができないことが多くなります。
事前準備と掲載媒体に対するリサーチがとても重要です。

広告種類によっては費用が高額になることも

マス広告の費用は全般的にWeb広告と比較すると高額になることが多いでしょう。
それぞれ種類にもよりますが、Web広告では1万円以下の予算でも可能な掲出方法があります。
マス広告で同様の予算で打ち出せるかとなると難しく、
テレビCMは、作り込み方やタレント起用などにもよりますが、数千万・数億円となるものも
決して珍しくはありません。

Web広告との比較

Web広告のメリット・デメリットはこちらのページに詳しくまとめてありますが、
大枠でまとめますと下記のようなメリット・デメリットがあります。
メリットデメリット
細かくターゲティングできる幅広い層の獲得には向いていない
若年層・特定のターゲット層にアプローチしやすい高齢者などそのWeb媒体を見ない層には届かない

細かくターゲティングできる

インターネットの検索や閲覧履歴などの行動データから細かくターゲティングでき、
ユーザーにあわせた商品やサービスの広告配信が可能になります。
解析ツールを利用するなどすれば、
アクセスしたユーザーの数・年齢・性別・アクセス履歴などの情報を把握できるでしょう。
解析を進めていくと改善点も発見しやすく、都度修正しながら効果を狙うことができます。

若年層にアプローチしやすい

ウェブサイトに表示される広告、動画配信サービス、SNS広告など、
Web広告にもさまざまな媒体がありますがどの媒体も若年層の利用率は高くなっています。
もし宣伝を打ちたい内容が若者に特化したものであればWeb広告は向いているかもしれません。
また、インターネットでは「情報を拡散する」という閲覧者が広めることがあるため、
急激にバズるなどすれば急拡大も夢ではありません。

広告種別に自社対応する場合のメリット・デメリット

代表的なマス広告とそれぞれのメリットとデメリットを確認していきます。

テレビ広告

【メリット】
  • 多くの人に届けられる
他のマスメディアよりも視聴時間が大幅に長いため、より多くの人に商品・サービスなどをアピールできる。
  • 印象に残りやすい
映像と音声で情報を伝えられるため、視聴者の記憶に残りやすい。
  • 企業イメージの向上に繋がりやすい
テレビ広告は費用もかかりがちですし、誰でもどんな企業でもCMを出せるわけではありません。
テレビに広告を出せる=一定の安心感がある企業として、イメージ向上にも繋がるでしょう。
【デメリット】
  • 広告費が高額である
テレビ広告は費用がかかります。
広告出稿費だけでなく、映像と音声を駆使した素材が必要で、制作にも費用がかかるでしょう。

ラジオCM

【メリット】
  • ターゲットが設定しやすい
時間帯や番組によってリスナー層が大きく異なるため、ターゲットが設定しやすいでしょう。
  • 地域密着型の企業PR・イベントPRに向いている
また、ラジオは聴取できる範囲が決まっています。そのため地域性が高くなります。
その分、他の媒体に比べて地域密着型企業やイベントのアピールに向いています。
【デメリット】
  • 音声でしかアピールできない
音声のみの広告になるため、デザイン・ファッション性の高いもののアピールはやや難しく、
細かな情報まで伝えられないことがあります。

新聞広告

【メリット】
  • 購読者から信用されやすい
新聞は信頼性が高い媒体ですし、その信頼性を維持するため広告の審査も厳しくなっています。
新聞に掲載している=信用できる、と受け止められやすいでしょう。
  • 読者のペースで閲覧可能である
購読者の好きなタイミングで読みやすく、ちょっと長い文章や写真・グラフがあるものなど、
詳しい説明が必要な商品でもその人のペースで見てもらえるので正確に伝わりやすいでしょう。
また、イラストや写真も使用できる点も、読者に伝わりやすい特徴の1つです。
【デメリット】
  • 読み飛ばされてしまうかもしれない
新聞購読者はその日の最新の情報を求めて新聞を読んでいることが多いでしょう。
その分、前回と似たような広告は見てもらえない可能性もありますし、
急いでいる読者は広告欄をスキップして閲覧する方もいらっしゃるでしょう。

雑誌広告

雑誌は特定のテーマに沿って制作されているため、雑誌によって読者層が大きく異なります。また、保存されることも多く、購入後何度も読み返されやすい媒体です。
雑誌広告には「編集タイアップ広告」「純広告」の2種類があります。編集タイアップ広告は雑誌のコンテンツの1つとして、雑誌編集者が制作します。宣伝だという印象が薄いため、読者に受け入れられやすいのが特徴です。純広告は広告代理店が制作する広告で、裏表紙や表紙の裏側、目次などに掲載されます。目につくところに掲載されるため、読者に強い印象を与えられます。
【メリット】
  • ターゲティングがしやすい
趣味やファッションなど、雑誌の種類によって読者層が把握しやすいため、
企業や商品に合った雑誌を選ぶことで高い効果が得られやすいでしょう。
  • 何度も見返してもらえる可能性がある
雑誌は保管して何回も読む方も多いでしょう。何度も読む間に目に触れることも多くなり、
広告効果が長持ちしやすい傾向にあります。
【デメリット】
  • 潜在顧客へのアプローチが難しい
雑誌はまず「手に取ってもらう」「購入してもらう」といった動作がなければ目に留まりません。
そのため、ターゲティングを詳細に行い、最適な雑誌に掲出することになりますが、
そのテーマに興味のある人しか購入しないものです。
「たまたま見かけた」というような潜在層には届けにくいと考えられます。

いかがでしたでしょうか。
少しでも参考になる情報がありましたら幸いです!
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