社員研修とは自社社員としての意識を明確に持ってもらうと同時に社員としてのスキルを揃える目的で実施されるものです。
研修プログラムの作成やスケジューリング、会場・設備の手配まで自社で行なうとなると、相応の手間とリソースが必要で、少人数の会社では本業に支障をきたしてしまうこともあるので、効率的に人材育成を進めたいなら、やはりプロの研修会社に依頼する企業は大手になるほど多いです。

社員研修の目的別3つの分類

社員研修は大きく分けて以下の3種類に分類されます。
  1. 階層別研修
  1. 職種別研修
  1. その他(テーマ別)研修

1. 階層別研修

階層別研修には年齢や役職に合わせた内容の研修が分類されます。内定者から新入社員、管理職に至るまで、それぞれで必要な事務スキルやマインドセットを身につけられる研修がそろっているのが特徴です。

2. 職種別研修

職種別研修では、職種ごとの専門スキルについて学ぶことが可能です。営業職のためのヒアリングスキル向上研修パッケージや、エンジニア向けのプログラミング言語研修など、特定の業務を行う上で必要となるスキルを広義的に習得できます。

3. その他(テーマ別)研修

研修の中には、階層別や職種別に分類されないものもあります。Schooではテーマ別研修と分類しており、役職や職種に関係なく必要になる知識や技能を習得できるものとなっています。具体的にはビジネスマナー研修やハラスメント研修など、社会人として理解しておきたい知識が学べるものから、リーダーシップ研修やOJT研修など、組織の生産性向上に役立つスキルが身につく研修まで、様々な研修がそろっているのが特徴です。
 

具体な実施方法

実際に社員研修を行うにあたっては、主に以下の5つがあります。
  • 集合型
  • eラーニング
  • OJT
  • グループワーク
  • ロールプレイ
 

集合型研修

集合型研修とは、あらかじめ講師・参加者のスケジュールを調整し、開催日時を決めた上で大会議室やセミナールームなどで行う研修のことです。1つの場所・決められた時間を使って効率的に社人研修が行えるメリットは大きく、古くから業種・規模を問わず多くの日本企業が集合型の新人研修やスキルアップ研修を実施しています。

eラーニング

eラーニングは、専用のシステムを使ってオンライン上で実施する研修です。
もともとは1990年代にアメリカで生まれ、その後PC端末やインターネット回線の進化を背景に日本でも取り入れる企業が急増。2019年の国内市場規模はBtoB・BtoCあわせて2,300億円以上にのぼります。

OJT

eラーニングとあわせて多くの企業が取り入れているのが、実務を通じて業務知識・スキルを学ぶOJT(On The Job Training)です。多くの場合、同じ部署の先輩社員が教える側となり、マンツーマンもしくは2〜3名に対して指導を行います。

グループワーク

参加者を数名のグループに分け、メンバーとコミュニケーションをとりながら、決められたテーマに沿って「講師へのプレゼン」や「制作物の提出」などに取り組む研修です。

ロールプレイング

ロールプレイングは、顧客との折衝や商談、クレーム処理など業務上で起こり得る局面を想定し、役割を演じて対応方法を学ぶ疑似体験型の研修です。