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メール配信システムを導入する際のメリット・デメリット
メールマーケティングを効果的に行えるメール配信システム。
この記事では、まだメール配信システムを導入していない方に向けて、メール配信システムの
メリットを解説します。
そもそもなぜメール配信システムを使うのか
多くの企業がメール配信システムを利用している理由は、メーラーソフトでの
メールマーケティングはデメリットが大きいからです。通常のメーラーソフトでは
割り当てられるIPアドレスは1つだけ。1つのIPアドレスから不特定多数へメールを配信すると
プロバイダなどからスパムと判定されることが多く、一斉配信メールが届かないかもしれません。
一方、メール配信システムなら複数のIPアドレスに分散して配信するため、未達のリスクを
最小限にできるでしょう。また、一般的なメーラーソフトには、メール配信遅延の可能性が
あること、配信数に上限があること、読者登録フォームの制作・レイアウト作業が煩雑
開封されたかどうかがわからないことなどのデメリットも。しかしメール配信システムを
導入することで、これらのデメリットはすべて解消可能です。
メール配信システムのメリット
ここまでで、メール配信システムとはどのようなものなのかご理解いただけたのではないでしょうか。ここからは、メール配信システムを導入する具体的なメリットについて紹介していきます。
<到達率・開封率の上昇>
メール配信システムを導入するメリットの1つに、到達率や開封率の上昇があります。
なぜ、メール配信システムを利用すると到達率や開封率が上がるのでしょうか。
その理由は、主に以下の3つです。・迷惑メールやスパム扱いを回避・HTMLメールを
作成できる・ターゲットをわけて配信できるそれぞれの理由について、詳しく解説します。
<迷惑メールやスパム扱いを回避>
せっかく配信しても、相手に届かなければ意味がありません。しかし、プロバイダや受信側の
メーラーから迷惑メールやスパム扱いを受けてしまえば、いくら配信しても届かなくなって
しまいます。迷惑メールやスパム扱いを回避するために、さまざまな対策が取られているのが
メール配信システムの特徴。単一のIPアドレスから多数のアドレスに一斉配信を行うと
相手に届かない可能性が高いため、メール配信システムは複数のIPアドレスに分散して
配信します。また、送信ドメイン認証技術や電子署名による認証技術により、メール配信システムから配信されたメールはプロバイダから信頼性が高いと判断されるのもポイント。
これらの対策で、迷惑メールやスパム扱いを受けることを回避しているのです。
<HTMLメールを作成できる>
メール配信システムには、簡単にHTMLメールを作成できる機能が付いています。
HTMLメールは、webページのように文字を装飾やフォンサイズの変更、画像表示などが行えるメールです。テキストだけのメールよりもHTMLメールの方が、視覚的に訴求できるため
高いコンバージョン率が期待できます。ちなみに、アメリカのマーケティング会社・HubSpotが
行った調査によると、テキストメールを好むと回答した人が35%だったのに対して、HTMLを
好むと回答した人は65%でした。HTMLメールは、メール配信システムを利用しなくても
作成できますが、その場合、プログラミングの知識が要求されます。一方
メール配信システムでは、ブログを書くような直感的な感覚でHTMLを作成可能です。
<ターゲットをわけて配信できる>
メール配信システムでは、属性や居住地、趣味嗜好ごとにターゲットを分けてメールを
配信できます。同じ内容のメールを不特定多数に配信する一斉配信より、ターゲットの興味や
行動特性に合わせた内容のメールを配信できるため、高い開封率やコンバージョン率に
繋がるでしょう。また、きめ細やかなコミュニケーションによりターゲットの顧客満足度を
高めることで、顧客ロイヤリティも高められます。絞り込み条件は、性別や年代
居住地域などの基本的な事柄から、購入日や購入金額などの行動履歴をベースにしたものまで
さまざま。絞り込み条件は保存しておくこともできるため、担当者の負担軽減にも
繋がるでしょう。
<メール配信業務の負担軽減>
メール配信システムを導入する2つ目のメリットが、メール配信業務の負担軽減です。
メール配信は、数あるマーケティング施策の1つにすぎません。そして、メール配信に割ける
リソースは限りがあります。文面さえ用意できていれば多くの時間は必要はないかも
しれませんが、数千件、数万件と配信規模が大きくなればなるほど、作業時間は
膨れ上がっていくでしょう。しかしメール配信システムを使えば、限られたリソースの中で
最大限の効果が期待できます。
<フォーム作成が簡単>
メール配信システムには、メルマガ登録フォームを作成できる機能も搭載されています。
登録フォームは自作も可能ですが、HTMLやCSSなどのプログラミング言語の知識や
CMSの知識が必須。しかしメール配信システムの機能を使えば、テンプレートを選んで
入力項目を設定するだけで誰でも簡単にメルマガ登録フォームを作成できます。
作成した登録フォームとメール配信システムを自動連携させることも可能です。
そのため、登録フォームで収集したメールアドレスを、CSVファイルでダウンロードして
配信リストを作成するという手間もカット。メルマガ登録フォームのみならず
申し込みフォームやアンケートフォームなど、作成できるメールフォームはさまざまなのも
うれしいポイントでしょう。
<顧客リストを管理しやすい>
顧客リストをExcelなどのソフトで作成しているという方も多いのではないでしょうか。
メール配信システムを導入すれば、顧客リスト機能が付いているため、別にファイルを
作成する必要はありません。名前や性別などの基本情報のほか、メールの開封/未開封
クリック/未クリックなど、自由に項目を追加可能。そのため、顧客のアクションに応じて
別のメールを送るなどといったきめ細やかな対応が叶います。リストの作成からメール配信まで
1つのシステムで完結するため、顧客管理にかかる手間を大幅に削減できるでしょう。
また、顧客情報を管理する際は十分なセキュリティ対策が必要ですが、メール配信システムは
社外からのアクセスを防止する機能も搭載。安心して使用することが可能です。
<自動化によるタイムリーなメール配信>
メールに限らず、マーケティングで何より重要なのはタイムリーであること。
どれだけ有益な情報でも、最適な時期を逃してしまえば効果は半減してしまうでしょう。
会社によっては数十万人や数百万人にメール配信が必要な会社もありますが、通常のメーラーを
使用したメール配信では、すべての人にメールを送るだけで1日以上かかってしまう場合も
少なくありません。しかしメール配信システムの中には、1時間あたり1,000万通のメールを
配信できるシステムも。メール配信システムを導入することにより、送りたいときに送りたい人にメールを送るというタイムリーなメール配信が可能です。加えて自動配信機能も付いているので
夜間や早朝、休日などの勤務時間外のメール送信も問題なく行えるでしょう。
<メール不達の原因がわかる>
配信したメールは必ず相手に届くと思う方も多いかもしれませんが、決してそうとは限りません。メールが相手に届かない理由のなかで、最も多いのがメールアドレスが存在しないことです。
メールアドレスの変更や記載ミスなど原因はさまざまですが、存在しないメールアドレスは
いち早くリストから削除しなければなりません。存在しないアドレスへと配信を続けると
同じIPアドレスからのすべてのメールがスパム扱いされてしまう恐れがあるからです。
ただ、人の目でいちいちチェックしていくのは、膨大な時間がかかってしまいます。
メール配信システムは、メールが不達になってしまう原因の追求から、問題のあるアドレスを
リストから自動的に削除する機能も搭載。労力をかけることなくリストを常に最適な状態に保てるでしょう。
<販売促進・顧客ロイヤリティに貢献>
メール配信システムのメリットは、配信時だけにとどまりません。メール配信後にも
さまざまなメリットがあります。配信後の一番のメリットは、販売促進・顧客ロイヤリティ向上に貢献するということ。メールを活用したマーケティングに、販売促進や顧客ロイヤリティを
高めることを期待している方も多いのではないでしょうか。ここでは、なぜメール配信システムが販売促進や顧客ロイヤリティ向上に繋がるのか、その理由について解説します。
<ステップメールの配信>
多くのメール配信システムは、ステップメールの配信に対応しています。ステップメールとは
資料請求や無料会員登録などのアクションを起こしたユーザーに対し、メリットのある情報を
連載形式で配信するメールのこと。効果の高いメールマーケティング手法として知られています。たとえば、化粧品を購入したユーザーに対して、2日後に正しい化粧品の使い方のメール
4日後に肌のお手入れのコツのメール、6日後にカウンセリングの案内メールといったように
ユーザーの行動を促すためにシナリオを設定して配信。段階的に配信していくことにより
購買意欲を徐々に促進するほか、見込み客の増加や育成なども期待できる点がメリットです。
<効果測定・検証が行える>
マーケティングには、実施後の効果を検証する工程が欠かせません。効果測定や検証が
簡単かつ詳細に行える点にも、メール配信システムのメリットはあります。
メール配信システムには高度な分析機能が搭載されており、開封率やクリック率、コンバージョン率などを確認可能。ユーザーの反応を比較できるA/Bテストを行うことも可能です。これらのデータを逐一チェックできるため、より効果的なマーケティング戦略を立てられるでしょう。なお、通常のメーラーを使ったメール配信の場合、開封率などを確認するためには
別途Googleアナリティクスなどのツールを使って算出する必要があります。
<配信履歴からターゲットを判別>
効果測定で得たさまざまなデータをもとに、ユーザーをセグメントしていくことが可能です。
誰が、いつ、どのようなメールを開封し、どのURLをクリックしたのかという情報まで
蓄積することができます。データを蓄積していくことにより、「〇回以上開封し、〇のURLを
クリックしたユーザーで、〇歳代」といった、ターゲットをより絞ったメール配信が可能。
効果の大きいであろうターゲットに、ダイレクトに訴求できるのが心強いでしょう。
なお、どこまで詳細な情報を履歴として残しておけるかはシステムによって異なります。
配信履歴は、マーケティングにとって非常に重要な資産。メール配信システムを選ぶ時の
1つの指標としてみるのもいいかもしれません。
メール配信システムのデメリット
セキュリティ対策も万全なうえ、高速かつ安定的に多量のメルマガを届けることができる
メール配信システムですが、わずかながらでもデメリットも存在します。
<必ずしも読まれるとは限らない>
顧客リストを選定し、ニーズにマッチしたメルマガを作成し配信したからといって
必ず読んでくれるとは限りません。お客様のメルマガだけでなく、顧客は他社のメルマガも
登録している可能性もあれば、個人的なメールもたくさん送受信されています。
数多くあるメールの中から、お客様のメルマガを選んで必ず読むわけではありません。
<迷惑メールになる可能性>
お客様が利用しているパソコン、メールソフトのセキュリティ状況、メール配信の
タイトルや内容、配信量によっては、迷惑メール扱いにされる可能性があります。
そのため、知らず知らずのうちに迷惑フォルダに振り分けられて、読まれない
可能性が発生します。
<メルマガ作成の手間がかかる>
定期的に日時を決めてメール配信を行うわけですから、週1回の配信であっても文章作成は
とても大変です。また、内容を作るにあたりミーティングも重ねるため、少々作業が負担になります。
<コストがかかる>
メール配信システムを提供する企業によって料金プランはさまざまですが、大小問わずコストが
かかってしまいます。上記のように、わずかではありますがデメリットは存在します。
しかし、こうしたデメリットは日々、メール配信業務を行うことで少しずつ改善できます。
タイトルなどがスパム対象にならないように作成すれば良いわけですし、日々、作業をこなせば
文章作成も慣れて手間がかからないようになります。コスト面も顧客の開封率やクリック率が
上がれば、費用対効果のバランスが取れるようになります。
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