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マス広告について

ここではマス広告について解説をいたします。
「マス広告」という言葉から、マスメディアでの広告だと思い浮かぶ方は多いと思うのですが、
何ができて、どんな仕組みなのかとなるとわからない方も多いと思います。
そこでまず、「マス広告とは何か」から見ていきましょう。

マス広告とは

マス広告のマスは「マスメディア」を示します。
「マスメディアに掲載される広告」の意味になるのですが、マスメディアとは一体何でしょうか。
一般的にマスメディアは4マスと言われる「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」を示しています。
マス(mass)=集まり。集団。「―ゲーム」。多数。大量。「―プロ(ダクション)」。大衆。 参照:Oxford Languages
上記の通り、マスメディアに含まれる媒体は全て「大衆向け」で、
いずれも不特定多数の視聴者・閲覧者がいるものになりますよね。
このマスメディアに掲載される広告、すなわちテレビCM・ラジオCM、新聞広告・雑誌広告
これらが「マス広告」です。
不特定多数の大衆に向けて発信することで、
  • 幅広い層にアプローチすることができる
  • 自然と目に触れ、企業・サービス・商品の認知が進む
上記がマス広告の特徴になります。

Web広告との違い

近年はインターネットの普及により、Web広告が増えてきています。
Web広告についてはこちらのページを参照いただければと思いますが、
その違いはなんでしょうか?
マス広告とWeb広告の大きな違いは出稿先とその特徴です。
  • インターネット上に掲載されるWeb広告
インターネット上ではアクセス解析ツールが充実しています。
ログインが必要な媒体であればその人の登録情報と照らし合わせることも可能でしょう。
アクセスした人数・性別・年齢・興味などのデータに合わせて
「ターゲット層に最適なSNSやWebページへ掲載する」
「検索履歴に合わせてターゲットに訴求できる広告を配信する」
などが可能になります。
つまり、興味を持ちそうな個々人に向けてアプローチできるのが特徴です。
  • 大衆むけメディアに掲載されるマス広告
マス広告の場合はどうでしょうか。
もちろんテレビ番組の視聴者層や媒体別の特徴に合わせて掲出していくことは可能です。
しかし、その媒体の視聴者・閲覧者個々人のデータには踏み込めないため、
必ずターゲットと一致するかと言われるとそうではない可能性があるでしょう。
しかし、その分意図していなかった層にも接触ができる・家族で視聴していて話題にしてもらえる
などの副産物にも期待ができるかもしれません。

マス広告の種類と特徴

ここからは具体的に1つ1つのマス広告の種類・特徴を見ていきましょう。

テレビCM

テレビの普及率は極めて高く、インターネットに流れつつある今現在も、影響力は圧倒的です。
  • トレンド・季節性のあるもの・新商品・限定品などのタイムリーな情報発信
  • 映像やナレーション・音楽などを組み合わせたアプローチ
上記はテレビCMの得意とするところです。

テレビCMの種類

テレビCMは主に「タイム広告」「スポット広告」と呼ばれる2種類に区分されます。
それぞれの特徴は下記の通りです。

1. タイム広告

広告主が個別の番組を提供し、その番組に含まれるCM枠内で放送する広告です。
スポンサーとしての契約と言い換えるとわかりやすいかもしれません。
「ここからはご覧のスポンサーで提供します」
「ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」
といったアナウンスでお馴染みのスポンサー、これが「番組提供」のタイム広告になります。
1本30秒からが最小単位、6ヶ月(2クール)からの販売が基本となっています。
 エリア別の分類
さらに細かく分けると放送されるエリア別に分けることができ、
  • ネットタイム(全国ネット)
  • ローカルタイム(地方放送局)
の2つに分類されます。
分類CM放送エリア
ネットタイム全国(キー局発系列各局)
ローカルタイム各局のローカル放送圏域
キー局のネットタイム枠を契約した場合は、全国ネット、全国の系列局でCMが放送されます。
ローカルタイム枠の場合は、その契約地域でのみCMが放送されます。
ローカルネットの場合は複数のローカル局と契約すると地方限定のような放送の仕方も可能です。
それ以外の分類
放送エリアだけでなく提供の仕方によっても分類されます。
同じ提供番組でも、
「ご覧のスポンサーの提供で〜」のアナウンスがある場合とない場合
社名を読み上げられる場合と読み上げられない場合
商品や社名の前にキャッチフレーズが入る場合と入らない場合
など、なんとなくその違いに思い当たる方もいるかもしれません。
実はそれぞれによって分類が異なります。
<タイム広告のメリット>
メリットメリットから得られる効果
特定時間帯・番組にCMを出せる・目的とするターゲットへ効率よくアプローチできる ・番組イメージと企業・商品イメージのリンクによりブランディング効果が期待できる
最低30秒と長尺である・社内や系列企業といったインサイドに対するPR効果が期待できる

2. スポット広告

番組・時間帯で購入するものではなく、テレビ局が定めた時間に放送されるCMになります。
1本15秒から購入でき、スポンサーのように期間が決まっているものではないので、
購入できる期間の設定は自由になります。
「SB」「PT」分類
スポット広告にも2種類の分類があります。
分類放送枠
SB:ステーションブレーク番組と番組の間に設定されたCM枠
PT:パーティシペーションコマーシャル番組時間内に設定されたCM枠
<スポット広告のメリット>
メリットメリットから得られる効果
短期間でのCMが可能キャンペーン・セール・限定品・新商品など短期的なCMを放送するなどが可能
視聴者数が多い様々な時間帯にCMが流れるので多くのターゲットに視聴してもらうことができる
タイム広告より安価1局絞れば安価な料金設定で展開できる 複数局でのCM放送もしやすくなるので、幅広いターゲットに訴求できる

ラジオCM

作業中や運転中、移動中などに何気なく聴いてもらえるのがラジオCMです。
また、ラジオを聴く環境下にある人となると
  • 仕事時間に同じタイミングでCMを聴く
  • パーソナリティや番組の趣旨が気に入ってコアなリスナーとなる
上記のような方が多く、パーソナリティとリスナーという関係が成立するようになります。
長く聴く・定期的に聴くうちにCMも繰り返し視聴されることが多く、
番組への愛着があればその分CMにも親しみを感じてくれる可能性が高くなるでしょう。
ラジオCMの特徴
繰り返し・定期的に聴いてもらえる可能性がある
時間帯・番組によってリスナー層が異なるのでターゲットを絞りやすい
テレビCMに比べて低コスト
受信可能エリアに特化する分、地域密着の規格・イベント・商品のアピールに強い

ラジオCMの種類

テレビCMと同じように「タイム広告」と「スポット広告」があります。

1. タイム広告

特定の番組・コーナー等を指定して提供枠を購入します。
基本的には月単位の月額料金設定となり複数月での実施購入となります。
  • 同じ時間にCMが流れるので、ブランド・サービス名を刷り込むことができる
  • 番組開始時に提供企業の名前が読み上げられる
上記がメリットです。
平日の帯番組の広告「ベルト」、帯番組の隔日での広告「テレコ」など種類も選べます。

2. スポット広告

指定した期間内でCM枠を購入します。20秒1本からが一般的になります。
短期集中に向いている点はテレビCMと同様なので、キャンペーン・商品の宣伝に効果的です。

新聞広告

新聞の最大の特徴は他のどのメディアより信用度が高い点ではないでしょうか。
新聞に掲載されている広告であれば信頼できる、そう思って閲覧する人も多いでしょう。
  • 文字・写真・イラストをベースとしているため、視覚的に訴えることができる
  • 購買者が自分の読みたいタイミングで落ち着いて読むことができる
  • 情報が正確であるという信用がある
  • 細かな情報まで丁寧に伝えることができる
  • 掲載日時を特定して訴求したいタイミングでの掲載ができる
上記が新聞の特徴になります。

新聞広告の種類

「全面広告」や「記事下広告」などいくつか種類があり、その分だけ費用も幅が出てきます。
まずは広告の種類についてざっと見ていきましょう。
 記事下広告
「記事下(きじした)」と呼ばれるもので、、新聞記事の下に掲載される新聞広告です。
「全5段(片面の下1/3の高さで広告スペース全幅)」
「5段1/2(片面の下1/3の高さで広告スペースの1/2)」
「2段1/2(5段広告の高さに対して2/5の記事で片面の下1/2)」
など記事の高さ・幅別にスペースの名前があります。
2ページ見開きは「2連版」1ページ丸ごとは「全15段」になり、
これらも実際には記事がないページになりますが「記事下広告」という名称です。
カラーや二色刷り(黒+1色)が可能なものもあります。
用途は様々で、商品広告・企業広告・イベント告知などに向いています。
 小枠(こわく)・雑報(ざっぽう)広告
新聞記事の隙間にちょっとした広告が混ざっているものがありますよね、あれが「雑報」です。
「小枠(こわく)」とも呼ばれます。
「記事バサミ」「記事中」「題字下」などそれぞれに名称があり、
どの部分がなんという名称かどんな種類を用意しているかは各新聞社によります。
「テレビ面」や「マンガ下」「天気中」など、変わった場所で見てもらえるものもあります。
こちらも、カラーや二色刷り(黒+1色)が可能なものもあります。
最小限の情報を掲載するものになりますが、複数回掲載するといった使い方もしやすいでしょう。
 記事体広告
広告業界用語の「ペイドパブリシティ」という言葉もこれに当てはまります。
通販・健康食品・化粧品などの広告に多く利用されています。
例えば、1ページ全体を使うとして、
新聞記事のように対談方式やインタビュー方式の文章を読ませます。
上10段分でインタビュー記事、下5段分で広告(純広告)を組み合わせるなどの工夫をして、
自然な流れで広告を読んでもらうものになります。
大きなスペースを使用して行うことが多いので、読者の目にも留まりやすく、
様々なアプローチが可能です。
 1面書籍広告
1面の記事下に掲載される広告で、単行本・文庫本などに使われる「3段8割」の「さんやつ」、雑誌・ムック向けの「3段6割」の「さんむつ」などがあります。
写真やイラストは使えない、文字サイズ・罫線や書式などに非常に厳しい規定があるので掲載を希望する場合、広告代理店もしくは新聞社が社組みにて制作します。
 臨時広告
臨時のお知らせに使用するものです。
「死亡広告・黒枠」社葬やお悔やみのお知らせ
「お詫び広告・謹告」リコールやお詫びのお知らせ
「縦覧公告」「払い戻し広告」…など、いくつか種類があります。
 案内広告
縦書き、一部横書きの文字だけの広告になります。
  • 求人広告
  • 売ります・買います
  • 地域情報
などが案内広告には多く、短い文字のみの情報のため、「行もの」や「三行広告」とも呼ばれます。
 求人広告
求人情報を掲載する広告になります。
  • 枠もの(枠内のレイアウトがある程度自由)
  • 行もの(縦書きの文字のみでレイアウトのルールがある)
などがあります。
 意見広告
大きな紙面を使い、意見を主張する広告です。一面、全面であることもあります。
広告内に「意見広告」と記載され、客観的記事ではないと分かるようになっているのが特徴です。
とはいえ、どんな意見でも掲載できるわけではなく、掲載前の審査に時間がかかります。
 法定公告
企業の報告に利用されます。
  • 決算公告
  • 吸収合併・吸収分割
  • 株式公開買付け
  • 資金決済法
など、企業活動の報告について公告するものです。
 その他の広告
上記以外にも選挙広告や年始の挨拶広告…など多岐に渡ってご用意があります。

新聞広告の制作方法・方法による違い

制作方法異なる点
通常一般的な広告。写真やロゴ、デザインなど、新聞社の規定を守った上で、自由に制作できます。
社組み広告新聞社が制作します。大半は文字のみの広告ですが、対談形式の記事体広告のように写真等が入る場合もあります。
種類別:制作方法
広告の種類制作方法
記事下広告広告代理店・制作会社が広告を制作
雑報広告広告代理店・制作会社が広告を制作
記事体広告広告代理店・制作会社制作または社組みで制作
1面書籍広告広告代理店・制作会社制作または社組みで制作
臨時広告新聞社によっては社組み、大半は広告代理店が制作
案内広告広告代理店が文字サイズを指定し新聞社が社組みで制作
求人広告広告代理店・制作会社制作または社組みで制作
意見広告広告代理店・制作会社が広告を制作
法定公告広告代理店・制作会社が広告を制作

雑誌広告

雑誌に広告を出すメリットは「ターゲティングのしやすさ」です。
例えば化粧品やアパレルなどであれば様々な美容系雑誌やファッション誌がありますよね。
その中でも、高級志向向け特集が得意・プチプラ特集が得意など様々にあるかと思います。
また、それ以外にも、旅行・釣り・スポーツなど、様々な専門分野の雑誌があるため、
特定の読者層にダイレクトに訴求できるのが雑誌広告の特徴です。
雑誌広告は手に取った人しか目にできないため、テレビCMやラジオCMのように不特定多数へのアプローチはできません。ただ、1度購入すると長期保存される傾向にあり、見返すたびに広告を目にすることができて効果が長持ちしやすいというメリットがあります。

雑誌広告の種類

雑誌広告には「編集タイアップ広告」「純広告」の2種類があります。

1. 編集タイアップ広告

タイアップ記事と呼ばれるもので、雑誌のコンテンツとして編集者が作成します。
記事として読者に自然と読んでもらえ、広告だと嫌厭されにくいのが特徴です。

2. 純広告

雑誌を手に取った時、裏表紙や表紙の裏側などに広告を見かけたことはないでしょうか。
これらは「純広告」と呼ばれるものです。
目のつきやすい場所に広告を掲出できるよう各雑誌で工夫がされています。
純広告はコンテンツではないため、広告代理店やデザイン制作会社による制作になります。

雑誌広告の広告枠別の種類

広告料金の枠名は、
  • 広告を掲載する場所
  • 色数
  • サイズ・ページ数
の組み合わせでできています。
 掲載場所の種類
  • 表四(裏表紙)
  • 表二(表紙の裏面)
  • 表三(裏表紙の裏面)
  • 目次前(目次の前ページ)
  • 目次対向(目次の対向面にあるスペース)
  • 記事対向(記事ページに対向するスペース)
など
 色数の種類
  • 1C(モノクロ、白黒の2色刷り)
  • 2C(2色刷り)
  • 4C(カラー、4色を併せてカラーを表現します)
 

いかがでしたでしょうか。
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