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電気工事の費用相場

 
オフィスの新規開設や移転時のみならず、定期的にお世話になるのが電気工事会社です。
コンセントの設置のような小規模なものから回線工事、空調工事など、任せるものはさまざま。
定期的に依頼するものもあれば、万が一のトラブルの際に駆けつけてもらう場合もあるでしょう。
 
しかし、電気工事を依頼する際に気になるのが、適正価格なのかどうかというポイントです。
◯◯円と見積もりを出された際に、適正価格や費用相場などを頭に入れておかないと
「実は他社より高い料金を取られていた……」なんてこともあるかもしれません。
 
そこで今回は、電気工事にかかる費用や料金相場をご紹介するとともに、電気工事会社に
依頼する際の注意点を解説します。オフィスの新設や移転、リニューアルを検討している方や
依頼している電気工事会社を見直したい方はぜひ参考になさってください。
 

1.電気工事の費用の算出方法

まずはじめに、電気工事の費用はどのように算出されるのかチェックしていきましょう。
電気工事の基本的な費用は、歩掛人工に労務単価を掛けた数字で割り出されます。
その料金に材料費や直接経費など加えた料金が、電気工事にかかるトータルの料金です。
 

歩掛人工(ぶがかりにんく)>

歩掛人工とは、その工事に対して作業員が何人必要なのか、どれほどの時間がかかるのかを
数字にしたもの。たとえばオフィスのLANケーブルの設置工事を行う際、3人がかりで
5時間かかったとしましょう。その場合、3人×5時間=15時間、1日の一般的な労働時間が
8時間とすると、15時間÷8時間で1.875人工となります。
 
国土交通省がそれぞれの工事種類別の標準歩掛を提示しており、各会社はその情報を基準に
歩掛を設定しているようです。また、最近では工事業向けの見積もりソフトを使用している
会社もあります。
出典:国土交通省「公共建築工事標準単価積算基準(令和2年改定)第3篇 電気設備工事」https://www.mlit.go.jp/common/001226704.pdf#page=114
 

労務単価

労務単価とは、いわゆる人件費のこと。それぞれの会社や工事を行う職人によって
単価は大きく左右されます。
 

材料費

電気工事を行う際に用いる材料にかかる料金です。現場までの運搬費用も含まれています
 

直接経費

水道光熱費や機械経費、特許使用料などをまとめた料金です。
 

水道光熱費

工事を行う際に必要となる水道料金、電力使用料などを指します。
工事にかかった時間あたりの使用料金から算出されます。
 

機械経費

電気工事に使用する機械にかかる費用です。電気工事会社が機械を保有している場合には
建設機械等損料から算出されますが、電気工事会社が機械をリースしている場合には
建設機械等賃料から算出されます。
 

特許使用料

電気工事を行う際に特許権や意匠権の対象となる技術等を使用している場合には、特許使用料の
契約に基づき使用料が発生します。電気工事と一口に言っても、その費用の内訳は
さまざまであることがお分かりいただけたでしょうか。
電気工事を依頼してもここまで細かくは説明されないことも多いので、頭に入れておくことで
見積もりの際に不自然な点があれば気付くことができるかもしれません。
 
これだけは押さえておきたいポイント
歩掛人工に労務単価を掛けて算出された数字に、材料費や経費を加えて出されたものが
電気工事料金
国土交通省がそれぞれの工事種類別の標準歩掛を提示しており、各電気工事会社は
その情報を基準に歩掛を設定する
労務単価は電気工事会社や職人によって大きく左右される
 

2.種類別に見える電気工事の費用相場

ここからは、電気工事にかかる料金の相場を種類別にチェックしていきましょう。
工事内容相場備考
コンセントの設置工事5,000円~※1箇所あたり
スイッチの取付工事5,000円~※1箇所あたり
照明器具の取付工事5,000円~※1台あたり
パソコン配線・LAN工事15万円~※10名程度のオフィスの場合
ブレ―カー増設工事1万5,000円~
業務用エアコンの設置工事10万円~
<コンセントの設置工事>
オフィス内にコンセントを増設する際に行う工事です。
基本的には1箇所あたり5,000円ほどから行うことができます。
 
<スイッチの取付工事>
オフィス内に電気のスイッチを新たに取り付ける際に行う工事です。コンセントと
費用相場的にはあまり変わらず、1箇所あたり5,000円ほどから依頼することができます。
 
<照明器具の取付工事>
LED照明などをオフィスに取り付ける際に行う工事です。こちらもあまり変わらず
1台につき5,000円ほどから行うことができます。リーズナブルな会社の場合
3,000円ほどから依頼可能です。
 
<パソコン配線・LAN工事>
LANケーブルを設置し、オフィス内にLAN環境を構築していくために行う工事です。
1坪あたり1~2万円からなどと言われますが、たとえば10人程度のオフィスでLAN工事を
依頼した場合には15万円ほどかかります。
フロアを跨ぐ、あるいは建物と建物をつなぐなどといった同一オフィスではない場合の
LAN工事は、壁や天井への穴あけ工事、ケーブル保護のための配管作成など付帯作業が
増えるため、さらに費用が高くなり20万円以上することもあるでしょう。
 
<ブレ―カー増設工事>
ブレ―カーを増設する際に行う工事です。新設であれば1万5,000円ほど、ブレ―カーの
交換であれば5,000円ほどから行うことができます。
 
<業務用エアコンの設置工事>
一般住宅に設置されているものとは違い、天井埋め込み型(カセット)や吊り型、床置き型などの業務用エアコンを設置する際に行う工事です。新規で設置する場合には、比較的リーズナブルな
床置き型でも10~20万円ほどかかります。床置き型、吊り型、埋め込み型の順で費用は
高くなり、30万円ほどする場合もあるようです。
 
これだけは押さえておきたいポイント
コンセントの設置工事は1箇所あたり5,000円~
・スイッチの設置工事は1箇所あたり5,000円~
・照明器具の取付工事は1台あたり5,000円~
・LAN工事は10人程度のオフィスで15万円~
・ブレ―カー増設工事は1万5,000円~
業務用エアコンの設置工事は、リーズナブルな床置き型でも10万円~床置き型、吊り型
埋め込み型の順で費用は高くなる
 

3.電気工事の費用を安くするポイントは?

ここまで種類別の電気工事費用をご紹介してきましたが、なかでもLAN工事や業務用エアコンの
設置工事費用に「少し高いな……」と思った方も多いのではないでしょうか。
ある程度費用がかかってしまうのは仕方ありませんが、できるだけ費用を抑えたいのが
本音でしょう。ここでは、電気工事の費用で無駄をなくしできるだけ安く依頼するための
ポイントを、3つご紹介します。
 

電気工事会社1社にまとめて依頼する

オフィスの新設時やリニューアル時においては、コンセントやスイッチの設置工事
業務用エアコンの取付工事などを幅広く行う必要があります。その際には、すべてまとめて
1社に依頼することによって費用の無駄をなくすことが可能です。
それぞれをバラバラに任せてしまうと、機材などの運搬費用やスタッフの派遣費用などが
別々でかかってしまうため、トータルの料金が高くついてしまいます。コンセントはA社
LAN工事はB社という依頼のしかたではなく、複数の工事が必要な場合には1社にまとめて
依頼しましょう。
 

補助金制度が使えないか確認する

地域によって差がありますが、LED照明の設置などある特定の電気工事を依頼する際に
補助金制度を利用できる場合もあります。自治体によって補助金制度のあり方はバラバラなので
工事を依頼する際に活用できそうかを確認しておきましょう。
 

店舗経営の場合、居抜き物件を活用する

これはオフィスではなく新たに店舗をオープンする場合のポイントですが、居抜き物件を
活用することによってゼロからの工事が必要でなくなるため、費用を抑えることが可能です。
店舗内のレイアウトは自由に変更できなくなってしまいますが、できるだけ開業時の費用を
抑えたいという場合にはおすすめの手段といえるでしょう。
 
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