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物流倉庫を発注する手順

物流倉庫を外注する際には、社内での準備や外注先の比較検討などに時間がかかります。
また、稼働開始までには外注先が受け入れ準備のためにある程度の時間が必要です。
今回は、「物流倉庫の外注にかかる期間」をテーマに、具体的なスケジュールの流れ
工程ごとのポイント・注意点、スケジュールを組むコツなどを分かりやすく解説しました。
発注先選びでお悩みの方に役立つ情報をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
 

物流倉庫を依頼するのに必要な期間とは

物流倉庫を外注する場合、実際に稼働するには、顧客の要望を踏まえた運用体制の構築
入出荷ルールの策定、現場レイアウトの作成など、さまざまな準備が必要です。
そのため、申し込み後から稼働開始までにはおよそ1ヵ月~3ヵ月程度の時間がかかることが
多くなります。具体的に物流倉庫の依頼を完結するには、以下のような工数が必要です。
 
<社内での依頼内容整理>
自社の現状を踏まえて、物流倉庫会社にどのようなサービスを求めるのかを固める
 
<発注先を探す>
依頼内容や予算に合わせて物流倉庫会社を探す
 
<発注先の比較検討>
複数の候補をさまざまな条件で比較検討し、問い合わせ先を決める
 
<発注先との打ち合わせ>
自社のニーズを伝え、物流倉庫会社から提供サービスや料金についての提案を受ける
 
申し込みに至る前には複数の準備が必要であるため、「準備期間」+「1ヵ月~3ヵ月程度(申し込んでから稼働開始まで)」の時間がかかることを想定しておいたほうが良いでしょう。
 

物流倉庫依頼のスケジュール

物流倉庫会社に依頼する際のスケジュールをまとめました。依頼企業によってスケジュールの
内容は多少異なりますが、今回はスタンダードな流れをご紹介します。
工程ごとのポイントや注意点も詳しく解説していますので、発注先選びの際にスケジュールを
組む上での参考にしてください。
 

社内である程度の方針・予算を固める

物流倉庫を外注するには、自社と相性の良い物流倉庫会社を見つけ出すために、社内での
事前準備が大切でしょう。なぜなら物流倉庫会社によって、以下の違いがあるからです。
 
提供サービスの内容
取り扱い可能な製品・物品の種類
提供可能な保管スペースの面積
料金
契約期間
 
発注先を探す場合には、これらの違いを踏まえて自社のニーズにマッチする会社を
選出することが大切です。事前に社内である程度の依頼方針や予算を固めておきましょう。
 

物流倉庫会社を探す>

物流倉庫会社探しでは、前述の「物流会社ごとの違い」に加え、以下のような
「物流会社の種類」を踏まえて候補を選出しましょう。
 
通過型(TC):
入出荷された商品は基本的に格納・保管せず、入荷次第仕分けを行い、次の納入先へ出荷する
在庫型(DC):
在庫を保管するとともに、出荷指示に応じて商品を納品・供給する
フルフィルメントセンター(FC):
通信販売業に特化したタイプの物流倉庫で、商品管理・ピッキング・配送などをワンストップで
行う
 
物流会社の種類によって主な役割や相性の良い業務が異なるため、自社のニーズとマッチした
物流倉庫を探すことが大切です。
 

問い合わせ>

社内で固めた方針や予算にマッチすると思われる物流倉庫に問い合わせし、詳細を確認します。
実際に問い合わせてみると「思っていたサービスと違う」「予想以上にコストがかかる」など
問い合わせ前には分からなかった点が明らかになる可能性は十分に考えられるでしょう。
複数の候補を選出した上で、並行して問い合わせするのがおすすめです。
この問い合わせ段階で自社の現状やニーズを伝え、おおよその提供サービスや予算を確認し
さらに外注先の候補を絞り込みましょう。
 

打ち合わせ・見積もり提出>

問い合わせ時のヒアリング内容を踏まえて、物流倉庫会社と以下のような点について
打ち合わせを行います。
 
提供する具体的なサービスについて
利用時の注意点や見落としがちな点の確認
外注先からの提案を受けての質疑応答
提供サービス利用時の見積もり
 
この打ち合わせの段階で運用方法が決定されるため、不明点を細かくチェックするだけでなく
自社のニーズにどこまで細かく柔軟に対応してくれるかも確認しておくことをおすすめします。
また、打ち合わせ時に納得できない部分がある場合は、提供プランや見積もりの練り直しを
再度依頼しましょう。
 

社内での比較検討

発注先からの提案を社内で検討します。この段階で複数の候補が残っている場合は
以下のポイントを踏まえて外注先を比較すると良いでしょう。
 
・費用対効果:
料金だけで判断するのではなく、提供サービスに伴って期待できる費用対効果で比較する
・対応の質:
担当者との相性やサポート内容など、人間的な相性も中長期的なパートナーを選ぶ上では重視する
・セキュリティ面:
商品や顧客情報など、社内の機密データ・個人情報を共有するため、外注先のセキュリティ面を
チェックする
 
これら複数の要素で外注先の候補を比較し、最も相性の良い会社を絞り込みます。
 

契約

契約時には、提供サービスの内容や料金、契約書の内容を改めて細かく確認しましょう。
少しでも不明点や不安な点がある場合は遠慮せず物流倉庫会社に確認し、契約前に疑問を
残さないことが大切です。
提示された内容に問題がないと判断できれば契約を締結。物流倉庫会社は稼働のための
準備に入ります。
 

稼働開始

契約から稼働開始に至るまでには、物流倉庫会社側で以下のような準備が必要となるため
1ヵ月~3ヵ月程度の時間がかかります。
 
・依頼主の取り扱い商品や販売方法に合わせた業務フロー・マニュアルの整備
・保管スペースの確保やレイアウトの作成
・入出荷時のルール決め
・在庫管理システムの設計・調整
 
物流倉庫会社は、さまざまな顧客の物流倉庫業務を受託しており、顧客に合わせて運用方法を
変える必要があるため、稼働開始までにはどうしてもある程度の時間がかかってしまいます。 依頼前にはこのタイムラグを考慮し、余裕をもって準備に取り掛かりましょう。
 

物流倉庫のスケジュールを組むときのポイント

物流倉庫のスケジュールを組む際、特に気を付けたいポイントを3つご紹介します。
 

準備期間を頭に入れておく>

物流倉庫を外注する際は、「問い合わせ~契約」までがすべての工程ではなく
発注するにあたっての依頼内容や予算決めなど、事前の準備も重要な工程です。
むしろ事前準備が疎かになっていると外注先選びに時間がかかってしまうだけでなく
比較検討の際にも何を軸に進めるべきなのかあいまいとなってしまうリスクが高くなります。
そのため、事前準備にもある程度の時間と工数を割くスケジュールを組むことをおすすめします。
 

社内で検討する時間は余裕をもって確保する>

外注先の対応は「○日までに見積もりを提出」などの形で期間が定められているケースが
多いですが、社内で検討する時間に特に決まりはありません。
ですが社内での検討時間をあまりにタイトに設定していると、重要な部分を見落としたり比較が
甘くなったりしてしまう可能性があるため、あらかじめ余裕をもって確保しておきましょう。
 

契約から稼働開始までの時間を確認しておく

物流倉庫サービスの多くは、契約から稼働開始まで平均で1ヵ月~3ヵ月、早いところでも
数週間は準備期間が必要です。 この準備期間次第で稼働時期が大きく左右されるため、早めの段階で候補に挙げている
発注先にどの程度の準備期間がかかるのか確認しておきましょう。
 
物流倉庫サービスの多くは、契約から稼働開始まで平均で1ヵ月~3ヵ月かかるだけでなく
依頼に際しては社内での準備・検討期間が必要なため、余裕をもってスケジュールを組むことが
大切です。もちろんスムーズに依頼を完了するには、発注先選びをいかに効率的に
進められるかも重要なポイントです。
 
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