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アプリ開発の費用相場

このページでは「アプリ開発の平均費用と料金相場」を解説します。
アプリ開発・制作会社への依頼をする際に気になる費用。
依頼にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
アプリ開発で多く採用されている要素・相場について見ていきましょう!

アプリ開発の費用算出方法

アプリ開発費用算出の土台

アプリ開発の費用は主に人件費で構成されています。
システムエンジニア(SE)プログラマー(PG)の人数×作業期間×月単位のエンジニア単価
で計算されることが主です。
アプリ開発では「人月」という作業量を表す単位を用いるのが一般的で、
「作業人数(人件費)× 期間」によって算出される金額が開発費用のベースとなります。
<用語解説>
人月(にんげつ):「人数×月数」の意味です。
1人が1ヶ月働いた作業量を1とし、作業工数を予測・見積もる際に用いられます。
1人で1ヶ月かかる仕事の量は「1人月」とよばれ、
仮に10人で6ヶ月作業に従事するなら60人月(10×6)
100人で0.5ヶ月作業に従事するなら50人月(100×0.5)となります。
※フルタイム・平均営業日数で算出することが多くなりますが、
より正確に算出するために作業時間数・営業日数で算出することもあります。
上記のベースに、各SE・PGのスキルや開発規模などを考慮して費用総額が変動していきます。

関わる人材と月額単価の変動

アプリ開発の工程はこちらのページで記載をしておりますが、
iOSアプリ(iPhoneアプリ/iPadアプリ)かAndroidアプリかを問わず、図のようになっており、
それぞれの工程で関わる人数に対して人月で費用が算出される仕組みです。
上記工程で主にアプリ開発に携わる技術者はSEとPGです。
SEは実質的には全工程に携わり、PGが担当するのはプログラミングだけなど、
役割分担の違いが、それぞれの月額単価にも反映されています。
<SE(システム・エンジニア)とPG(プログラマー)の違いについて>
● SE(システム・エンジニア)
プロジェクトの管理全般を行います。 全工程に関わるため、SEの人件費は全工程に反映されることになります。
作業内容:顧客の要求をヒアリング / 要件定義を決定する / 大まかな設計をする     
     マネジメントを行う / 完成したアプリのテスト など
● PG(プログラマー)
システムのプログラムを作る職業です。
作業内容:プログラミング言語を用いてコードを起こす実装作業

SEの単価相場(1人月):
SEの能力・スキルに応じて変動します。
初級・中級・上級と3段階に分けて考えてみましょう。
初級:60万円〜100万円程度
中級:80万円〜120万円程度
上級:100万円〜160万円程度

PGの単価相場(1人月):
SEと違い、スキルによる違いはあまりありません。
所属する組織の規模によって変わってきます。
大手企業の自社PG・下請け企業や個人事業主のPGに分けて見てみましょう。
下請け・個人事業主:40〜60万円程度
大手企業:50〜100万円程度

工数が増えればその分作業日数がかかり、
作業にあたる技術者の人件費もかさんで料金に反映されます。
また、作業何度や依頼する会社の組織規模、自社対応か外注化などによって変動します。
開発するアプリに必要な機能や制作する要素が多ければ多いほど工数が膨らみ、
比例して費用も高い料金になるというわけです。
 

アプリの種類による価格変動

工数に応じて、人月単価で価格が変動する、とお伝えしてきましたが、
つまり必要工数が多ければ費用が高く、工数が削減できれば費用が抑えられる
ということになりますよね。
それでは、アプリの種類によって、価格変動は起きないものでしょうか?
アプリを開発方法で分類した時、
「ネイティブアプリ」「webアプリ」「ハイブリッドアプリ」と3種類が存在します。
※アプリの分類についての詳細はこちらをご覧ください。
ネイティブアプリは、デバイスごとに環境開発・言語が異なってしまうので、
必然的に作業工数が多くなります。
一方で、webアプリは、マルチデバイスに対してワンソースで制作でき、工数が少ないです。
※ハイブリッドアプリもwebアプリの開発手法を元にしているので、同様に工数が少ないです。
結果、webアプリとネイティブアプリを比較した時、
「webアプリの方が比較的低価格で開発できる」と言えるでしょう。
販促目的や期間限定でそれほど高度な機能を要しないアプリの場合には、
「webアプリ」を選択し、価格のローコスト化を図るというのも1つの方法です。

アプリ開発を行う場合の費用相場

アプリ開発は、技術者の人月単価が変わらなかったとしても
工数によって価格が変動するので、作りたいアプリの種類によって
難易度・作業内容が変わってくればそれに応じて費用総額が変動する、ということです。
そこで、アプリの分類別に費用相場を見てみましょう。
あくまで平均相場なのですが、
その相場でさえ下限・上限価格に大きく開きがあることがわかります。
これは、搭載する機能や構成要素などにより開発規模が大きく異なってくるためで、
同じタイプのアプリであったとしても、作るものによって費用の総額に幅が出てしまうのです。
 
実際、開発会社のホームページを見ても具体的な機能や金額を記載していないところが多く、
また、過去の実績と類似している…と思っても実際の工数に大きな差があったりすることもあり、
正直なところ求める仕様に応じた、見積もりを取得することが必要だと言えるでしょう。

アプリ開発で価格差の出る主な機能と費用目安

上記で説明したように、
「搭載する機能や構成要素などにより開発規模が大きく異なってくる」のですが、
よく使われる機能や要素について、どれくらいの費用がかかるのか、費用目安をご紹介します。
あくまで目安ではありますが、一般的なアプリで採用されている主な要素を取り上げます。
参考にしてみてください。
<前提となるポイント>
• 2つのOS(iOS/Android)を作る場合は1つ作る場合の2倍の費用を見込む
OSが違えば作業が異なります。そのため、iOSとAndroid両方で使用したい場合は、
費用が2倍かかると見込んでおきましょう。
• アカウントの連携、決済システムなど、機能によって数十万円〜の費用を見込む
実装したい機能によってその分の工数が都度かかります。
複数の機能を盛り込みたいなら、各機能に対して数十万円程度〜と考えておきましょう。

1.OS(iOS / Android)

<OS対応の相場>
1アプリ・1OSに対して:100〜200万円程度
※対応バージョンを増やすとその分料金がかかることも。
Apple社が提供するiOS、Googleが提供するAndroid、
OSに応じ、対応したアプリを開発しなければなりません。
2つのOSはそれぞれ開発環境や言語が異なるため、
双方に対応したアプリを作る場合には倍の費用を見込んでおくことが必要です。
また、旧バージョンのOSに対応するには別途費用がかかることもあります。
対応バージョンを増やせば増やすほど、開発コストが膨らんでしまう可能性もあります。
特にAndroidは対応機種が多く、最新以前のバージョンも幅広く使用されているので、
テスト工数によっては相場よりも費用が高くなる可能性もあり、注意が必要です。

2.データ利用

<データ利用の相場>
自社サービスなどですでに取得済みのデータと連携する:10万円〜20万円程度
新規で取得(データベースやインフラの整備が必要):50万円〜70万円程度
ユーザーの個人情報を扱うアプリの場合に必須となる機能です。
データがない場合は新規で取得する、管理するための整備が必要となるため、
その分コストがかかります。

3.ログイン連携(SNS/メールアドレス)

<ログイン連携の相場>
SNSアカウントと連携する:10万円〜20万円程度
メールアドレスと連携する(個人データの管理システム構築が必要):20万円〜40万円程度
「Facebook」や「Twitter」などのSNSアカウントでログインするか、
メールアドレスとパスワードを使ってログインするか、2通りの導入方法があります。
メールアドレスの場合は自社で個人データを管理するためのシステムを構築する必要があり、
相場が高くなっています。

4.決済システムの連携

<決済システム連携の相場>
自社サービスなど既存の決済システムと連携する:20万円程度
新規開発をする(システム構築が必要):30万円〜50万円程度
すでに使用している決済システムと連携する機能だけであれば、費用が抑えられます。
アプリのために新たに開発する際は、システム構築を含めて30万円から50万円程度かかります。

5.デザインの作成

<デザイン作成の相場>
資料を自前で用意する:10万円〜30万円程度
企画段階からデザインを依頼する:100万円程度〜
デザインをするのに必要な資料を自前で用意する場合と、
企画段階から開発会社に依頼するかによって相場は大きく異なります。
スマホアプリは、画面が小さいためにデザインは容易であるように思われることもあるのですが、
端末の新旧や、スマートフォン/タブレットなどのデバイスの画面サイズの違いなど、
様々な違いを考慮しなければなりません。
統一された使いやすいインターフェースを持つデザインを作るには、
知見と経験のある人材が必要になってくるため、その分費用はかかります。
また、企画段階から作成するとなると、
・開発するアプリをコンセプトから考える
・エンジニアだけでなくデザイナーによる工程も発生する
上記2つの理由から、費用が大きく乗っかってくることになります。

6.他社ツールの実装

<他社ツール実装の相場>
例/
Google Mapを実装する:10万円〜20万円程度
SNS連携を行う:5万円程度
カメラ・音声機能、通知機能を利用する:10万円〜20万円程度
動画を実装する:20万円〜40万円程度
他社ツールをアプリに実装することも可能です。
例えば、
・「Google Map」を実装する
・「Facebook」や「Twitter」などのSNSを連動させる
など様々なことができます。
注意すべきは、カメラ・音声と、動画の実装とで価格に倍以上開きが出る可能性がある点です。
依頼する側が大差ないと思っているものが、開発会社から見てかなり異なることもあるため、
ご依頼時は開発がスタートする前段階、
ヒアリング時点で盛り込みたいこと・盛り込む必要があることをお伝えするようにしましょう。

見落としがちな費用

保守費用は開発に含まれていないことが多い

アプリはリリースしたらそれで終わりではなく、「運用・保守」の工程があります。
・開発段階では発見できなかったバグや不具合を修正する
・ユーザーにとって使いやすい環境に整える
・機能の向上やOSのバージョンアップに対応する
など、リリース後に必要となる作業はさまざまです。
アプリの内容によっては定期的に情報を更新しなければならないものもありますし、
更新する必要がないものでも利便性が悪いままでは使われなくなってしまう恐れがあります。
そうした事態に陥らないためにも「運用・保守」は欠かせないのですが、
開発費に含まれていないケースが多く、見落としていると予算オーバーになる可能性があります。
場合によっては毎月数百万円程度と高額になることもあるので、
リリース後のサポート体制とその料金はどうなっているのかをあらかじめ開発会社に確認し、
予算化しておくことをおすすめします。

リリース申請費用がかかる

なお、開発したアプリを一般ユーザーに向けて公開するにはリリース申請が必要です。
これはOSごとに費用がかかってくるものになります。
iOSアプリ(iPhoneアプリ/iPadアプリ)の場合:
・「Apple Developer Program」で開発者登録が必要
・アプリを公開している間は*約1万円の年間費が必要
Androidアプリの場合:
・「Googleディベロッパーアカウント」の作成が必要
・およそ*2,700円の登録料が必要
(*いずれも円ドル相場に応じて変動します。)
アプリはこのようなランニングコストが発生することも念頭に置いておき、
見積もりに登録料金などが含まれているのかも確認しましょう。
 
いかがでしたでしょうか。
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