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DM発送の平均費用と料金相場
この記事では「DM発送の平均費用と料金相場」を分かりやすく解説いたします。
「どのくらいの費用感か分からない」「値段・相場を知りたい」という方におすすめです。
また、DM発送の仕組みなど、業者選定の基準となる知識も掲載しております。
DM発送会社を利用する際の費用相場
DM発送会社に依頼した場合、どのように費用が決まっていくのかについて、
結論から言うと、DM発送の価格の最大の変数は「DMの部数」になります。
そのため、「送りたい部数」によって価格は大きく変動し、
部数が多くなればなるほど価格が抑えられる仕組みになっています。
例/
<DMの企画から発送までを一般的なはがき(両面カラー印刷費込み)で依頼>
1,000通発送する場合:相場価格は70円前後
10,000通発送する場合:相場価格は55円前後
※相場価格は1通当たりの価格になります。
もちろんそのほかの要因で価格が変動することもあり、
他の部分で安価に抑えることもできるのですが、
「最も大きな要因は部数である」ということは念頭においておきましょう。
以下で詳しく発送数が異なる場合の費用相場を種類別にしてご紹介します。
例/
<原稿印刷から発送までの工程を一括してDM発送会社に依頼>
1,000通発送する場合…
はがき(両面カラー印刷費込み):70円前後
圧着はがき:90円前後
封書(200gまで・宛名印刷込み):80円前後
10,000通発送する場合…
はがき(両面カラー印刷費込み):55円前後
圧着はがき:60円前後
封書(200gまで・宛名印刷込み):65円前後
→1,000通の場合と比べて単価は70~80%程度になります。
30,000万通発送する場合さらに単価は安くなり、10,000通の90~95%程度です。
改めて見てもどの種類で発送しても発送数が変わると単価が大きく下がることがわかります。
DM発送の費用を決める最大の要素は発送数なのですが、
発送数は「原稿作成」を除く「印刷」「発送準備」「発送」すべての工程に関係しているため、
結果的に「発送数の違い」がかかる費用に大きく影響して来るのです。
最大要因の発送数の他には、
・DMのサイズや重量
・どの作業工程まで依頼するか
などによって費用は変動します。
また、同じ内容・発送数のDMでも、依頼先によって大きく値段を抑えられることもあります。
以下の項目で工程別にDM発送料金を構成する要素を取り上げて、その理由を説明します。
DM発送の料金を構成する工程ごとの要素
DM発送をするにはどのような工程が必要なのでしょうか。
ここでは各工程と費用についてを解説いたします。
<DM発送の工程>
DM発送の工程には
「企画」「原稿作成」「原稿印刷」「発送準備」「発送」
と、大きく分けて5つの工程があります。

原稿作成
「原稿の企画・作成」は一般的には発注者が行います。
・完成したデータをDM発送会社に渡して印刷から依頼
・印刷まで済んでいるものを納入し、発送準備から依頼する
という2パターンがあります。
DMの企画やデザインの段階から請け負っている企業もあり、
それらの作業も含めて依頼する場合は価格はより高くなります。
原稿・印刷物の用意
DMの印刷を依頼するかどうかで、当然価格も変わっていきます。
自社で原稿作成・印刷を行い、発送作業だけを依頼すると価格を抑えられるとは限りません。
原稿印刷から発送まで一括で請け負うプランをメインにしている発送会社の場合、
一括した方がトータルでお得な設定になっていることが多いので、
部分的に依頼するとかえって割高になることもあります。
各企業がどのようなプランを用意しているのか、しっかり調べて依頼しましょう。
また、印刷の手配まで自社で行う場合で見落としがちなのが搬入費用。
搬入までのスケジュール・方法含めて検討をしておきましょう。
発送準備(宛名印刷・封入)
<宛名印刷>
宛名印刷は主な印字方法が2種類あります。
「ダイレクト印字」
・封筒やはがきに直接印刷する
ラベル代やラベル貼りの料金が発生しないので安価になります。
しかし封筒によって直接印刷ができないものもあるのでご注意ください。
「ラベル印字」
・封筒やはがきに直接印刷する
・印刷したものをあとから貼り付ける
封筒・はがきに直接印刷ができない場合、
個人情報をデータの形でDM会社に渡したくない場合、
「ラベル印字」を使うことになります。
<封入作業>
封入作業はおおよそ万通を目安に手作業から機械での封入に切り替わります。
一般的には発送数が増えれば増えるほど1通当たりの価格は安くなりますが、
封入方法によってかえってコストがかかってしまうケースがあるので注意しましょう。
割高になってしまう例/
手作業での封入しか対応していない業者に大量のDMを依頼してしまった場合:
時間と手間がかかる分相場よりも価格が高くなります。
機械での封入をメインとしている業者に1,000通程度のDMを依頼してしまった場合:
費用が高くなる、もしくは依頼ができない場合があります。
発送
発送料金は発送数とサイズ・重量によって決まります。
日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便についてサイズ・重量のマトリックスを見てみましょう。
A4サイズのパンフレット・カタログを送付する場合の料金(1通当たりの価格)/

※各社とも発送数などに応じた割引の適用があるため、この表に示した値段は上限となります。
手紙や荷物を送る際と同様、配送業者・重量によって料金が異なるだけでなく、
DMの場合、発送数や個別に適用される割引があるため、
事業者によって実際に必要な発送料金が異なるのが特徴です。
< 配送業者 >
大手3社の特徴を比較してみましょう。
・日本郵便:「広告郵便物」要件を満たすと8〜44%の料金割引が効く。
「同一郵便区内」同一区域への配達要件を満たすと割引になることがある。
・ヤマト運輸:「クロネコDM便」は個別に値段を設定。大幅に発送料を安くできる場合がある。
・佐川急便:「飛脚メール便」「飛脚ゆうメール便」の2種類がある。
「飛脚ゆうメール便」は郵便としてお届けでき、料金が格安になる。
このほか、配達区域を限定することにより低価格で発送を請け負っている配送会社があります。
DMの目的や内容によっては地域限定サービスを利用してかかる費用を抑えるのも1つの方法です。
< 発送数・サイズ・重量 >
各社それぞれDMのサイズと重量区分を設けて値段を設定しています。
送れる荷物の大きさは各社のサービスともおおよそA4サイズをひとまわり大きくした程度です。
一方、重量については「飛脚ゆうメール便」が3kg以内で、ほかは1kg以内となっています。
3kg以内に収まるかどうかは焦点になりそうです。
ちなみに料金は割り増しになってしまいますが、
「定形外郵便物・規格外」とすれば日本郵便で大きさ制限なし・4kgまでの荷物を発送可能です。
<日本郵便の割引について>
「広告郵便物」として500gのDMを発送する場合の1通当たり価格は、
3,000通で323円(15%割引)
1万通で300円(21%割引)
5万通で285円(25%割引)
日本郵便の例で示したように発送数が多い場合には割引が適用されるケースがほとんどで、
DM発送会社は通常よりも安い価格で送れる契約を配送会社と結んでいます。
発送費用だけを見てもDM発送会社に依頼したほうが1通当たりの価格は安く、
利用することで費用削減につながると言えるでしょう。
DM種類別の平均価格と販促効果
主に3つの種類に分けられ、それぞれ販促効果・費用が異なります。
ターゲットや送りたい内容によって使い分けが必要になりますが、
この項目ではDMの種類と平均的な値段について説明します。
はがき
DMとして最も多く利用されているのがはがきです。
「官製はがき(通常はがき、切手不要)」「私製はがき(切手を貼付する)」の2種類があります。
はがきは印刷代を含めても1通あたり70円前後(1,000通発送の場合)と低価格で発送でき、
開封の手間なく読んでもらえるので多く利用されています。
圧着はがき
圧着はがきとは、紙面を特殊なのりで貼り合わせ、剥がすと情報が見開きになるはがきです。
一般的には2つ折り(V型)が多いですが、3つ折り(Z型)や大判タイプなどがあり、
選択次第では封書並みの情報量を掲載することも可能です。
2つ折りの例で単価相場を見ると、1通当たりの単価相場は90円前後(1,000通発送の場合)。
はがきと比較すると多少コストはかかりますが、倍以上の情報が掲載できるメリットがあります。
封書
封筒にチラシやリーフレット、冊子などを入れて発送するのが「封書」です。
封書ははがきよりも重量があることに加え、
封入などの作業工程が発生するため、DMのなかで最も費用が高いです。
しかし、印刷物だけでなく商品サンプルなども封入できる・情報量が多い
直接的に成約を狙ったマーケティング展開も可能なので費用対効果が良くなることもあります。
ただし、封書は中身が見えないことから開封されずに終わるケースも少なくありません。
透明窓がついた封筒を使ったり膨らみを持たせたりするなど、開封率を高める工夫が必要になり、
封筒の種類・封入物によって価格も大きく変動します。
DM発送会社による料金の違い
上記相場はあくまで相場で、各業者によって料金には違いがあります。
また、宛名印字・ラベル貼りの有無、印刷・封入などの工程によって、最終料金が変わります。
ネットで調べた費用の金額を鵜呑みにしてしまうと、大きく異なってしまうこともあるのです。
複数のDM発送会社に見積もりを依頼し、希望に合ったDM発送の費用を知ることが大切です。