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ノベルティ制作の費用相場

このページでは「ノベルティ制作の費用相場」について分かりやすく解説いたします。
通常他のカテゴリーのガイドでは相場感・費用算出方法を大きく出しておりますが、
ノベルティはノベルティならではの特徴があるので、その点を解説させてください。

ノベルティ制作の算出方法

ノベルティ制作では、
「グッズを何にするか」
「グッズに何をデザイン・印刷するか」
の2段階それぞれの価格を掛け合わせて費用を算出するだけでなく、
「ロット数*」による費用変動があります。
<用語解説>
*ロット数:
ロット(Lot)は生産管理で使われる言葉で、Lot=ひと塊・ひと山に由来します。
「一定数のまとまり」「1回で生産する量のまとまり」を示しています。
1回に何を何個生産するか、は各製造物によって異なるため、
1ダース=12個と決まっているダースなどの単位とは異なり、
1ロット=◯個の◯の部分は工場・生産物によって変化します。
 
例えば、
・1個あたりの制作単価が1000円のノベルティを生産する
・最低ロット数*=100個なので、100個生産したい
といったケースでは
1000円×100個=100,000円
10万円が生産価格になりますよね。
ここに、「大ロット**になるほど割引率が高くなります」というルールがあると、
同じ制作単価1000円のノベルティでも、
・1000個作る場合は1個あたりの単価が900円になる
900円×1000個=900,000円 (最低ロットより10%お得)
・2000個作る場合は1個あたりの単価が700円になる
700円×2000個=1,400,000円(最低ロットより30%お得)
など、多く作れば作るほど、割引率が高くなるので単価が安くなるのです。
<用語解説>
*最低ロット数:
「一回で生産する量のまとまりの最小単位」を「最低(最小)ロット」と言います。
最低ロット=1000個の製品を3ロット作るとしたら3000個の製品ができることになります。
この最低ロットを下回っての生産はできません。
依頼したい数と最低ロットとの差が大きい場合は、差分が在庫として買い取りになるので、
生産後にたくさんの在庫を抱えることになります。
※状況によっては単価を上げるなどで最低ロットの交渉が可能なこともあります。
**大ロット:
「一回で生産するロット数が大きい=同じ種類の製品を大量に生産すること」を示します。
同時に作る量が増えれば増えるほど、コストカットができるので、
「大ロットになる程割引率が高くなる」というケースがあります。
 

ノベルティ制作の費用相場

ノベルティ制作の平均価格を出すことは正直難しく、またあまり参考にならないかもしれません。
理由としては、
・例えば同じ「ペン」であっても万年筆から単色ボールペンまでの価格差がとても大きい
・オリジナリティあふれる商品では商品価格に影響されるものが大きい
・品目自体が多く、代表的なカレンダー・文具・タオルなどで平均を出しても参考にしにくい
・同じお品でも上記のロット数による変動がある
こちらで紹介する価格差の出る理由と仕組みによって変動がある
からです。
お見積もりを取るときは、
作りたいグッズ×作りたい数のお見積もりだけでなく、
同じものをより安く作る方法を聞いてみると良いかもしれません。

ノベルティ制作で価格差の出る理由と仕組み

上記で「平均価格があまり参考にならない」とお伝えしましたが、
その理由を具体的に見てみましょう。

1. 作りたいグッズの単価に左右される

上記でもご案内した通り、同じ「ペン」でもペンの価格差が大きいのです。
<ペンを例にした価格差>
ボールペン:10円程度のもの〜
万年筆:1本数千円〜数万円 ものによっては10万円を超えるものもある
いわゆる「ノベルティ」として配ること、たくさんの方への周知を目的としている場合は、
比較的価格を抑えたものからご用意をするでしょう。
イベントや展示会・ご挨拶等では粗品・販促目的のものよりも、
ややランクの上がったものを記念品の意味も兼ねてご用意されることと思います。
更に周年記念や各種イベント・贈呈品など*では、
場や相手の立場に合わせたものを用意することが求められます。
*こちらは贈呈品なので厳密に言えばノベルティではないのですが、
一般的にはノベルティを制作される企業様へ名入れやデザイン印刷を依頼されることと思います。
 
また、ご用意するものによって価格が変化するのはペンだけでなく、
例えばタンブラー・マスクケースなどは商品本体価格・素材などによって異なりますし、
1からオリジナルで作成をするとなると工程が1つ・素材が少し違うだけで価格は全然変わります。
できる限り、同じ企業からも複数見積もりを取得して、
自社の求めるものと価格とのバランスを取れるように検討しましょう。

2. データ・印刷方法による違い

例えば同じ「名入れ」だけの依頼であったとしても、入れ方、印刷方法でも違いが出ます。
印刷方法はこちらの印刷カテゴリーガイドが参考になるかもしれません。
名前をテキストとして入れるのであれば、指定文字数以内で文字を入力して印刷するだけですが、
社名や商品名のフォントでそのまま入れたい場合はデジタルデータを提出し、
それを印刷してもらう必要があります。
商品によって対応可否もありますし、データの加工・印刷の工程が増えるので価格差も出ます。
 
また、印刷は
・印刷種類による違い ・白黒カラーによる違い ・立体平面による違い ・特殊加工の有無
などが価格差が出る理由なのですが、
それぞれ複合的に組み合わさった状態で算出されることになります。
<印刷により価格差の出る例>
・同じ白黒印刷でもマグカップに印刷するのと、メモ帳に印刷するのでは全然違う
・同じクリアフォルダでも、箔押しをふくむデザインがあるものとないもので全然違う
・同じタンブラーへのカラー印刷でもインクジェット印刷と転写印刷で全然違う
など、個々の案件によって全然価格が変わります。
ノベルティは、工程の組み合わせで価格差が大きく出る、と考えておくと良いでしょう。
<加工の種類>
型押し:
 エンボス加工・浮出加工とも言います。
 立体などでは凸のある型を押し付けて加工部分を凹ませる、
 平面体では表面を浮き上がらせるために凸凹のある型で表裏から挟み込むなどして、
 表面に凹凸をつける加工です。
箔押し:
 ホットスタンプとも呼ばれております。
 箔押し・ホットスタンプのその名前の通り、熱を与えた状態で箔を押し付けることで
 箔を転写させる加工です。
 一金箔・銀箔以外の他にも最近は種類が豊富になっており、
 カラーの箔、マットな箔、クリアな箔など箔の種類も多様化しています。
レーザー彫刻:
 レーザーを照射させることで表面を変形させる加工です。
 型押しと比較した時によりくっきりとした凹が出現することになります。
 レーザーを当てる際に木材など素材によっては熱で焦げが発生したりするので
 その風合いを楽しむことができます。

3. 仕入れルート・一貫体制の有無による違い

全く同じアイテムを同じ量・全く同じ発注内容で依頼したとしても、
会社によって大きな価格差が生まれることがありえます。
これは、仕入れルート・社内体制の違いなどが主な理由です。
他社より安い価格でノベルティ制作を提供している会社を見ていくと、理由があります。
<他社より価格が抑えられる企業とその理由>
・ひとつのアイテムを大量に仕入れることで安く確保する
 つまり、その商品に特化していて大量に仕入れ大量に生産することで単価を抑えられる
・社内で一貫して対応できる体制が整っていて中間マージンが発生しない
などがあります。
ワンストップ対応・特定商品に強みがある企業はその分コストが抑えられるので、
グッズが確定している・工程が確定している場合は上記の面で価格を抑えるのも良いでしょう。

4. 国内工場・国外工場による違い

上記だけでなく、コスト削減を図る企業の中には「国外生産」という企業もあります。
国外生産でコストを削減することも可能なのですが、
その場合は、品質管理体制や納期について事前に入念に確認をするようにしましょう。

4. ロット数による違い

同じ品物を同じ会社に頼んでも価格差が出る一番の理由はやはり「ロット数」です。
こちらの項目を最後に今一度確認いただいて、
気になる企業へは複数見積もりをお願いするようにしてください。
 
いかがでしたでしょうか。
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