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動画制作の費用相場

この記事では「動画の費用相場」を分かりやすく解説いたします。
「どのくらいの費用感か分からない」「値段・相場を知りたい」という方におすすめです。

動画制作費用の算出方法

動画制作の費用は大きく二つに分けられます。
一つは制作に携わるスタッフの「人件費」、もう一つは撮影や編集の「機材費」です。

1. 人件費

依頼する作業が増えるほど関わるスタッフの数が多くなり、費用も高くなっていきます。
動画を作る際に関わる人員としては
プロデューサー・ディレクター・構成作家・カメラマン・編集スタッフが必要になってきます。
制作する映像の長さや内容にかかわらず、
プロジェクト全体を企画・管理する(=プロデューサー)
人を動かす(=ディレクター)
シナリオを書く(=構成作家)
撮影をする(=カメラマン)
編集をする(=編集スタッフ)
というプロセスは欠かせないためです。
上記の5人分の人件費をベースに、
・映像にナレーションを加える場合はナレーターの人件費
・さらにモデルを起用する場合はヘアメイクやスタイリストの人件費
など必要なものがあればその分の人件費も必要になりますし、
大規模なプロジェクト・複数台カメラでの撮影の場合は
各人員が1人では足りないことも多々あります。

2. 機材費

機材費は撮影に使う機材のグレードによって決まるのが基本です。
カメラにもグレードがあり、撮影内容に合わせたものが必要となります。
・業務用ハンディカメラ
・ENGカメラ(肩に担いで使用するマニュアルレンズ搭載の放送用カメラ)
・デジタルシネマカメラ(映画撮影などに使われる高性能カメラ)
など、種類や性能は多様にあります。
また、カメラだけではなく、照明や三脚などの備品も必要で、
一般的にハイグレードな撮影機材を使うほど機材費が高くなる傾向があるようです。

動画制作を依頼する場合の主な費用項目と相場

次に動画制作における費用の項目と相場を紹介します。まずは下記の図をご覧ください。
【映像制作費用の一般的な相場】
 

企画構成、ディレクション

映像制作の土台となる企画構成・ディレクションについてかかってくる費用です。
<相場>
企画構成…3万円~15万円
ディレクション…5万円~25万円
<費用の内容>
プロデューサーとディレクターの人件費にあたる部分です。
・ヒアリングを行い動画作成の目的・利用方法・コンセプト・長さなど必要事項を決定する
・必要な制作スタッフを集める
・具体的な撮影方法や撮影場所を決定する
・決定した内容をスケジュールに落とし込み管理する
上記項目のための経費です。

台本作成

次に台本作成をするための費用がかかってきます。
自作をされる場合でもシナリオを書く部分は難しくここだけ外注されるケースもあります。
<相場>
台本作成…5〜10万円
<費用の内容>
台本作成はシナリオを書く構成作家の人件費です。
・伝えるべき情報を整理して構成へと落とし込む
・構成を元に台本を作成する

撮影

実際に撮影を行う際の費用で機材費・人件費どちらも含みます。
<相場>
撮影…8万円~35万円
<費用の内容>
費用相場を見ても分かる通り予算は撮影規模・機材によって大きく変動します。
・カメラマン
・機材の運搬やセットを担当するスタッフ
・その他必要な人材の人件費
・カメラ等機材費用
また、遠方で撮影を行う場合は、出張費(現場への交通費など)が加算され、
撮影場所によってはロケハン(撮影場所の下見・選定)も必要になることがあります。
<用語解説>
ロケハン(撮影場所の下見・選定)
屋外撮影、webムービーやプロモーション映像を撮影する場合は必要となります。
場所が決まっているもの・インタビュー・会社紹介ビデオの制作などでは省くことも。

編集

撮影が終わったら次は編集作業を行います。
撮影データから無駄な部分をカット、シナリオに沿ってカットをつないだり、
適宜テロップを入れたりする作業です。途中でクライアントに確認をし調整を行ったりもします。
<相場>
編集…5万円~25万円
<費用の内容>
・大まかな編集(=ラフ編集)
・クライアントに全体的な流れや仕上がりイメージの相違がないか確認
・細かい調整を進める
<用語解説>
ステッチング:
近年注目を集めているVR(仮想現実)コンテンツの制作などでは、
複数のカメラで撮影したパノラマ映像をつなげ、
つなぎ目が目立たないように処理する作業があります。
この繋ぎ合わせる細かい作業をステッチングと呼びます。
そうした作業もこの編集工程に含まれます。

音響効果

出来上がった映像に音をつけていく作業です。
<相場>
音響効果の制作・収録…3万円~15万円
<費用の内容>
大きく二つの方法があり料金相場も異なります。
  1. 一般に公開されている効果音やBGMを利用する方法
最近では無料のダウンロードサイトも増えてきましたが、音源によっては料金がかかります。
また、JASRAC(日本音楽著作権協会)などが管理するアーティストの楽曲を使う場合も、
同様の使用料(目安として5,000円~)が必要です。
使用料が必要な音源を無断で使用してしまうと著作権違反となりますのでご注意ください。
  1. 制作会社のスタッフがオリジナルの音源を作成して収録する方法
制作スタッフの人件費+機材費や収録スタジオの利用料が費用として計上されやや高くなります。
機材の進化によって音響効果の制作と映像の編集作業が並行して行われることが増えています。

ナレーション

出来上がった動画にナレーションをつける作業です。
<相場>
ナレーションの作成・収録…3万円~10万円
<費用の内容>
・ナレーターやスタッフの人件費
・収録スタジオの利用料
有名なナレーターを起用する・ナレーションが長くなるなどすれば費用は高くなります。
ナレーションは会社紹介のプロモーションビデオや製品紹介動画では欠かせない要素ですが、
簡易的なインタビュー映像などでは省くことも可能です。
 
各費用相場を紹介してきましたが、相場と見積もりが大きく離れてしまうことも多いため、
適切な費用で依頼するには、やはり直接見積もりを取るのがベストです。
また、料金変動が大きいため一社の見積もりだけだとそれが適切なのかわからないことも多く、
何社か見積もりをとるようにしましょう。
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見落としがちな費用

映像制作発注時に起こりがちなのが、企画構成・修正作業における制作会社との認識のズレです。
「企画費にはシナリオ作成まで含まれると思っていたが、含まれていなかった…」
「修正回数の制限があって、別途費用を請求された…」
など後悔しないよう、事前に見積もりに含まれる範囲は確認するようにしましょう。
認識のズレがあると余分な出費が発生してしまうだけでなく、
制作プロジェクト全体の進行が滞ってしまい、
納期に間に合わせるためにさらに人件費として費用がかさんでしまうことがある点です。
そうなってしまうと別途追加費用を払って対応してもらう以上のお金がかかってしまいます。
 
どこまで見積もりの範囲なのか、どこまでお任せできどこを自社で対応すべきなのか、
事前にしっかり確認しておきましょう。

動画制作の種類別費用相場

続いて動画制作の種類別の費用相場をご紹介します。

インタビュー撮影・制作

相場…1〜15万円程度 平均価格5万円程度
会社案内用のDVDやホームページに載せるインタビュー映像は5分以内に収まることが多く、
それほど凝った演出や編集を必要としないことがほとんど。
おのずと撮影も1ヵ所・1日で済むため、一般的に料金も安くなります。

セミナー・イベントの撮影・制作

相場…5〜70万円程度 平均価格15万円程度
※別途配布用DVD作成など…おおむね3万円~10万円程度
撮影時間が総じて1時間を超え、単調にならないようにアングル数を増やしたり、
途中に資料を挿入して編集したりすることもあります。
その分だけ撮影・編集に携わるスタッフや機材の数も多く、費用が高額になります。
尚、撮影・編集に加えて、配布用のDVDなどを作成する場合は別途費用がかかります。

Web動画の撮影・制作

相場…20〜80万円程度 平均価格30万円程度

会社紹介のプロモーションビデオ撮影・制作

相場…25〜100万円程度 平均価格50万円程度

テレビCMの撮影・制作

相場…50〜300万円程度 平均価格80万円程度
<注意すべき点>
web動画・プロモーション動画・テレビCMは費用変動が大きくなります。
・販促・ブランディングなどさまざまな目的に使われる
・映像の尺・内容・撮影方法・編集方法が多様である
・BGMやカット割り、テロップの挿入、ストーリー仕立ての構成などが複雑である
・撮影が遠方であったり特殊機材が必要であったりすることもある
・高度なエフェクト(視覚効果)を加えることもある
などが主な理由です。
遠方でのロケ・360°カメラやドローンの使用・高度なエフェクト
などを利用する場合は100万円を超えてくることが多くなってきます。

できるだけ費用を抑えるためには…

前述のように映像制作費用は人件費+機材費で成り立っています。
その上でできるだけ費用を抑えるためには、主に以下2つの方法があげられます。
<費用を安く抑えるポイント>
 • あらかじめ撮影データを用意しておく
 • 台本を自社で作成しておく
制作に携わるスタッフと機材の数をできるだけ減らすと、費用が抑えられます。
例/2~3分程度のインタビュー映像の場合
・充分な自然光の入る部屋(=照明を使わなくて済む)を撮影場所に選ぶ
・三脚を使ってカメラを固定する
→撮影難度が下がる・機材が抑えられるので費用減につながります。
大まかな素材が揃っていれば、制作会社に任せるのは不足分の追加撮影と編集作業のみなので、
場合によっては大きくコストを低減できます。
台本の作成はややハードルが高くなりますが、
・撮影場所や構成を含めてシナリオをまとめる
・カット割りを絵コンテに示したうえで制作会社に持ち込む
などができれば、台本作成費をカットできます。
 
また、相見積もりを取ることは効果的です。
一社だけの見積もりで決めてしまうと高くついてしまうことがほとんどなので、
相見積もりをとることだけは忘れないようにしましょう。
<なぜ価格が違う?価格差の出る理由>
ここまで料金が変わってくるの理由をたくさん記載してきましたが、
「人件費」「機材費」で最も大きな差が出るものが機材費です。
カメラや照明をはじめとする撮影機材は制作会社によってさまざまで、
なかには100万円を超える機材を複数常備しているところもあります。
常時備えているということは、
高額な機材の購入やメンテナンスの金額は当然制作料金に反映されていることになります。
反対の目線から捉えれば、高額であるということは
・その分メンテナンスもされている
・機材の性能が保証されている
ということにもなるのです。
発注する側からすればもちろん安い方が良い気持ちもわかりますが、
撮影機材の性能は映像の仕上がりにも大きく影響する部分。
クオリティにこだわりたいのであれば、
あまりにも機材費が安い制作会社は注意した方がいいかもしれません。
 
また、「人件費」の部分では有名なクリエイティブディレクターやデザイナーを起用すると、
通常よりかなり人件費が高くなることもあります。
こちらもクオリティに直結する部分ですので、過去の実績・成果物等を踏まえて
よく検討することをお勧めします。
 
加えて一点注意しておきたいのは、
撮影した映像に写真・動画素材を組み合わせて制作するケースです。
版権フリーの無料素材を用意している場合を除いて、
素材の利用料(ライセンス料)は発注者側で負担することになります。
例えば有名カメラマンによる写真・アート作品になってくると、ライセンス料は高額です。
10万円を超えることもあるので、事前に料金をきっちり確認しておきましょう。
 
いかがでしたでしょうか。
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