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人材派遣を発注する際の成功のコツ

人材派遣は、費用を押さえて人材を確保でき、採用担当者の業務負担も抑えられるサービスです。
しかし、人と人とのミスコミュニケーション・価値観・考え方の相違などもあり、
トラブルが少なくないのも事実です。
そこで、起こりがちなトラブルから、人材派遣を成功させるコツを考えたいと思います。
人材紹介の利用を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

人材派遣依頼を成功させるには

1. 人材のメリットを活かせる配置を考える

まずは、人材派遣のメリットを最大限活かせる場所に人材を配置していきましょう。
人材派遣の代表的なメリットは、短い期間で必要な人材を採用できることです。
派遣スタッフの適性に合う配置を考え、最大限能力を活用してもらえると良いですね。
ここで1つポイントとしては、その派遣スタッフのみで完結してしまうのではなく、
その人材の強みを活かしてノウハウを自社に残してもらう意識も大切なポイントでしょう。
仮に短期的な埋め合わせであったとしても、自社にノウハウが残れば次へと活かしていけます。
ただの短期的な派遣として利用してしまうと自社にノウハウも蓄積できず、
コストだけが発生してしまいますので、有効に活用できるよう工夫をしましょう。

2. 予算を確認する

事前に人材派遣依頼にかけられる予算を確認してから依頼を進めていきましょう。
派遣会社のヒアリング、定期的な打ち合わせの際に新たな課題や施策を検討する場合、
依頼前に決めていた予算を上回ってしまう可能性があります。
短期的な予算だけではなく、年間単位で試算しておけば予算の全体像を把握しやすく、
今後長期的に参画してもらう場合にも必要以上のコストがかからないような対策が可能です。

3. 正社員と平等に扱う

派遣社員も正社員と同様に扱い、待遇の差が出ないよう配慮しましょう。
「派遣社員だから正社員とはポジションが違う」
「契約期間が満了するまでの埋め合わせだから」
と対応を分けてしまうと、派遣社員にとって居心地のいい職場にはなりません。
ランチやイベントに誘われない、雑用や清掃を押し付けられるなど
少しの差が会社のイメージ低下につながるため注意しましょう。
満期前に辞められてしまった、契約更新の希望を受理してもらえなかった、などの相談も多く、
そうなってしまうとまた1から人材探しになってしまうので、
できるだけ居心地の良い環境を整えられるよう、意識して取り組みたいですね。

業種別に注意すべきポイント

代表的な業種について、人材派遣会社を利用する際の注意ポイントを紹介していきます。
業種ごとに仕事内容や注意事項は大きく異なるため、
自社に合った対策を実施し、スムーズに業務内容で貢献してもらえるよう対策していきましょう。

コールセンター

コールセンター業務の場合、自社商品に関する研修が必須です。
・商品やサービスの特性が何か
・どんな問い合わせが多いか
・客層に偏りはあるか
など、幅広く知識を授けておく必要があるでしょう。
また営業ツールなどを導入している場合、操作方法も随時指示していく必要があります。
最初のうちは先輩社員が張り付いて指導するなど、孤立させない取り組みも欠かせません。
教育コストがかかるため、ある程度長期的に参画してもらう前提で人材選定をしたいところです。

医療事務

医療事務として派遣社員を採用する場合、
自社にノウハウやナレッジが蓄積されないリスクを承知しておく必要があります。
契約満了を迎え、医療事務担当が変わる度に研修し直す必要があり、
場合によっては「あの人がいないと業務が回らない」という状態になってしまいかねません。
業務の属人化を防ぐために
・定期的にフィードバッグの機会を設ける
・マニュアル化してノウハウやナレッジを言語化する
のがおすすめです。
必要に応じてマニュアル作成自体も依頼業務に組み込むようにすれば、
より自社負担を軽減しやすくなるでしょう。

営業事務

営業事務の場合、
・高いコミュニケーションスキル
・営業社員とチームを組んで動ける貢献心
・少ない情報から必要な要素を的確に読み取り提示する情報処理能力
が必要になってきます。
定性的な採用基準であるため、基本的に書類だけで判断は難しいと捉えましょう。
もし、紹介予定派遣を検討している場合は、
採用前の面接・打ち合わせ・カジュアル面談の時間を多めに割きましょう。
人事部社員のみならず現場社員とも事前に会話させておくことがおすすめです。
もし、紹介予定派遣でなく面接が不可能の場合は、できるだけヒアリングの時点で
必要なスキル・求める人物像・お願いしたい仕事内容などを明確に伝えることをお勧めします。

製造業

製造業の場合、何よりも安全に関するルールや規則の周知・徹底をすることがポイントです。
なぜこのルールがあるのか、最悪の場合どんなトラブルが起きるのかなど、
理由の部分も添えて研修し、意義や目的まで深く理解してもらうことが理想です。
早い段階での業務参加や高いパフォーマンスの発揮を期待しすぎず、
スモールステップで仕事を任せるよう意識しておきましょう。
また、休日や就業時間が変則的な業界でもあるため、
就業条件は抜け・漏れなく伝達し、お互い同意の上で就業開始しなければならないでしょう。

接客業

コールセンター業務と同様、自社の商品・サービスに対する高い理解が必要になります。
「OJTだから」という名の元で早速現場に投入してしまうと、知識不足による案内ミスが相次ぎ、
本人のやる気を大きく失わせてしまうでしょう。
顧客にもマイナスの影響を与えるため、店舗の収益面でもデメリットとなります。
また、万が一のときのトラブルシューティングなども想定し、
自社の顔として働いてもらえるようなマインドを培っていくことがポイントです。

福祉・介護

個人の経験やスキルに偏りが出やすい仕事ということを理解しておくことが大切なポイントです。
特に業界経験が長い人や資格を取得している人にこの傾向が強く、
自分なりのやり方でどんどん進められてしまう場合もあるでしょう。
そのため、会社として掲げている方針を早い段階で伝え、
マニュアルやルールがあれば周知・徹底し、足並みをそろえることが重要です。
また、顧客にデメリットが生じないようにすることを第一に考え、
迎え入れや満期のタイミングにも配慮する必要があります。

まとめ

本記事では、人材派遣利用時の成功のコツをお伝えしました。
職場の対人関係では、何かとトラブルも起きがちです。
また、賃金・就労条件等を含めて、「こんなはずじゃなかった」となってしまうと、
お互いにとってマイナスになってしまうので、
事前準備・事前の確認は本当に大切になってきます。
この時、依頼主側だけで気をつけるには派遣法の理解などにも限界もありますので、
派遣会社のアドバイスやダブルチェックがあった方が安心です。
トラブルを未然に防ぐためにも、信頼できる人材派遣会社を選ぶようにしましょう。
 

いかがでしたでしょうか。
少しでも参考になる情報がありましたら幸いです!
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