「ネットショップを立ち上げたい!」と考える人は年々増えています。以前は、ネットショップを立ち上げるために、ECサイトを1から制作しなければなりませんでした。しかし、ECサイトを簡単に制作できるツールが登場したことで、ネットショップを用いての起業はより身近なものとなっています。
正しい知識がなければ、ECサイトを最適に運営するのは難しいことです。
そこで今回は、ECサイトの構築や運用方法について詳しく解説します。

ECサイトとは

ECサイトとは「Electronic Commerce」の略で、イーコマース(電子商取引)と訳されます。
通常の店舗営業と大きく違う点は、ECサイトには営業時間の概念を持たないというところに
あります。どこでも、いつでも、誰でも取引ができるのです。
また、世界各国の人と取引が行えるため「越境EC」「クロスボーダーEC」という言葉も出てきました。国内での商品やサービスの販売に留まらず、海外への販路を拡大したいという企業にECサイトの活用は向いています。
インターネット上で商品・サービスの売買ができるWebサイト(通販サイト)の通称です。
ネットショッピングはもちろんですが、
音楽・動画配信やインターネットバンキングのサービスもECサイトに含まれます。
身近なECサイトだと、国内最大規模のオンラインショッピングサイトの
「Amazon」や「楽天市場」などがあります。
 

ECサイトのメリット

ECサイトを運営するためには、サイトを構築、運営するための知識や技術が必要です。
また、ECサイトを運営するためには、さまざまな業務を発生します。
それらを理解してECサイト運営をすると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
ここからは、ECサイトを運営するメリットについて詳しく紹介します。
 
いつでもどこでも営業可能
ECサイトは、インターネット上での取引で全てが完結します。そのため、インターネットが繋がる場所であれば、どこでも営業できるのです。PCからでもスマートフォンからでも、ECサイトにアクセスできるため、自宅や会社、通勤途中など場所を選ばずにECサイトを運用することが可能です。ECサイトの販売は人手を介していないため、24時間365日営業可能です。実際にECサイトで買い物する人は、深夜の時間帯が多く、店頭販売であれば深夜営業を行うことは大変ですが、ECサイトなら24時間受注できます。
 
販売員が不要
店頭で商品を販売する場合は、レジ打ちや商品の陳列作業が必要なため、数人から数十人の販売員を雇う必要があります。しかし、ECサイトは人の手を介さずに、ネット上で商品をPR・販売できるため、大幅な人件費の削減が可能です。実際には、商品注文後に在庫確認や発送手続き、売上管理など人手を介することになるのですが、注文までの人手を削減できるだけでも人件費・採用費の削減となります。
 
● 顧客の分析が出来る
ECサイトを長期間運営していくと、販売データが蓄積されていきます。店舗で一番売れ行きの良い商品、購入者の世代や性別、商品が売れる時期など、さまざまなデータが蓄積されていくのです。販売データを分析することにより、新商品開発や在庫管理、価格の見直しなどが行えます。データを蓄積し続けるだけでなく、しっかりと分析を行い、そのデータ結果を次の販売に活かすことによって、商品の販促が向上するでしょう。
 

ECサイトのデメリット

いつでも、どこでも、誰でも利用できる便利なECサイトは、上手に運用していけば販路を拡大できます。国内国外問わず、世界中をマーケットにできる点はECサイトの最大の魅力です。
そんなメリットの多いECサイト運営ですが、もちろんデメリットも存在します。
メリットとデメリットの両面を良く理解した上でECサイトの運用を始めることがスムーズな運営には必要不可欠です。
最後に、ECサイトの3つのデメリットについて紹介します。
 
競合相手が多い
ECサイト上で商品を販売する際は、全国の同業社がライバルになります。GoogleやYahoo!の検索結果には、ライバル業者の情報で溢れ返っています。また、多くの人に商品を購入してもらうためには、Googleの検索結果で上位表示されなくてはなりません。Googleの検索結果の上位には、楽天、amazonなどの大手通販サイトが出てきます。このような大手サイトを表示順位で上回らなければいけないのです。そのため、商品を売るためには、SEOと呼ばれる検索結果で上位表示させる施策やマーケティングの知識が必要になってきます。また、モール出店する場合は、マーケティングに関する知識は不要ですが、同じ商品がモール内に配列されるため、価格競争に陥りやすいというデメリットがあります。
 
● 顧客のイメージとのズレが生じる
ECサイトに掲載する商品の撮影は、多くの場合、プロのカメラマンに依頼するでしょう。写真は、光や色彩によってイメージが大きく変わってしまうため、実物と写真のギャップが生まれやすいのが現実です。またサイト上には商品のサイズや素材などの詳細情報が記載されていますが、実際に商品を手に取って確認しなければ、具体的なサイズや素材をイメージすることは難しいでしょう。店頭販売のように実物を手にできないため、購入者をガッカリさせてしまうこともあるでしょう。このようなECサイト上の問題を解決するために、写真を複数枚掲載してギャップを少しでもなくすという方法が取られているようですが、問題の解決は難しいようです。
 
● 配送に時間がかかる
ユーザーは、商品を購入する際に「すぐに商品が欲しい」と思うものです。店舗で商品を購入すれば、その場で商品が手に入ります。しかし、ECサイトは配送に時間がかかるため、すぐに手に入れることができません。商品やサービスにもよりますが、ECサイトで商品を購入した場合は、自宅に商品が届くまで2日~7日かかります。日本の物流業界は深刻な人手不足に陥っているため、配送時間の短縮を実現は容易なものではないのです。
 

ECサイトの種類

ECサイトの運営手法は下表のように「モール型サイト」「自社ECサイト」
2種に分けることができます。
Amazonや楽天のように多数の企業が加入しているショッピングサイトが「モール型サイト」
企業単独のショッピングサイトが「自社ECサイト」となります。
一般的には、自社ECサイトを略してECサイトということが多いです。

モール型のメリット・デメリット

モール型のメリット>
集客力、ブランド力、簡単に出店できる
大手のショッピングモールに出店をすれば、知名度があるため簡単に集客できます。
また、モールにはCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)が準備されているため、
ホームページを作成したことがない人でも簡単にサイトを構築できます。
 
モール型のデメリット>
ランニングコストが高い、価格競争に陥りやすい、ショップの独自性を出しにくい
出店料や月額費用などの固定費に加え、販売手数料もモール側に支払う必要があります。
このコストはモールの規模の大きさに比例して高くなると考えてよいでしょう。
また、多数の企業・ブランドが出店しているモールでは、ユーザーが買い物中、
サイト内で類似商品同士をかんたんに比較できてしまいます。
そこで起きやすいのが価格競争です。
 

自社ECのメリット・デメリット

<自社ECサイトのメリット>
利益率が高い、ブランディングができる、顧客データを活用できる
自社でECサイトを運営する場合には、出店料や売上に対する手数料などのコストは発生しません。ECモールではモール側が顧客情報を管理するのに対して、自社ECサイトでは顧客情報は店舗の所有物になります制作・保守費用がかかる、集客コストやノウハウが必要
 
自社ECサイトのデメリット>
制作・保守費用がかかる、集客コストやノウハウが必要
自社サイトは自由にデザイン・コーディネートできる代わりに、これら制作関連にかかるコスト、手間と時間がかかります。集客のための施策を成果ににつなげられるようになるまでには、多くの試行錯誤や時間、場合によっては第三者の専門的な支援が必要です。
 

2.ECサイトの4大ビジネスモデル

ECサイトには4つのビジネスモデルがあり、売り手と買い手の属性によって
『BtoC』『BtoB』『CtoC』『DtoC』に分類されます。
以下に詳細についてお伝えしていきます。

BtoCについて

“Business to Customer” の略で企業がモノやサービスを
直接個人 (一般消費者) に提供するビジネスモデル。
「消費者がアパレルのECサイトで洋服を購入する」
といった商取引が『BtoC』です。
 

BtoBについて

Business to Businessのことで、企業間で行う商取引を指します。
「企業がコンピュータメーカーからPCを購入する」
「自動車メーカーが取引先の部品工場から部品を購入する」など
企業が販売し企業が購入する取引が『BtoB』です。
 

CtoCについて

Consumer to Consumerのことで、個人同士で行う売買取引を指します。
「消費者がフリマアプリで購入する」などリユースを目的とした取引が盛んです。
 
 

DtoBについて

Direct-to-Consumerのことで、通常メーカーは販売元に商品を卸して利益を出しますが
DtoCの場合、卸売業者等を通さずに消費者へ直接販売するモデルになります。
 
 
 
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