DM(ダイレクトメール)は特定の相手へ商品・サービスや店舗の情報を発信することができます。
紙のDMはメールよりも開封率が高いという実証が成されており、
デジタルでのマーケティングが主流とされる現代においても重要な施策の1つです。
「DMについては説明されなくても知っているよ」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、より効果的な訴求のため、ぜひDM発送で意識すべきポイントをチェックしましょう!

DM発送の種類と特徴

DMにはさまざまな形態があり、それぞれ特徴や適している使用方法、発送方法があります。
たとえば、「はがき」といってもポストカードから大判はがき、圧着はがきなどの種類があり、
適している目的や必要な費用は大きく異なります。
DMマーケティングを行うのであれば、DMの種類と特徴を理解した上で選定する必要があります。
ここからは、DMの種類とそれぞれの特徴について解説していきます。

 ポストカードDM

オフィス移転や店舗の新規オープン、キャンペーンのお知らせなど
幅広い用途で使われているのがポストカードDMです。
  <メリット>   ・数あるDMの中でも最も安価
・開封が不要なためターゲットが読みやすい
・手軽に制作できる
<デメリット>
・記載できる情報量が少ない
・情報量が多い場合には不向き

 大判はがきDM

ポストカードに次いで安価な大判ハガキDMは不動産や自動車など、
単価の高い商品・サービスの案内に適しているといわれています。
  <メリット>
・ポストカードDM同様安価であり、開封の手間がないため読まれやすい
・ポストカードDMよりも多くの情報を盛り込める
・通常のはがきサイズのポストカードDMと比較すると目立つ
<デメリット>
・安価といってもポストカードDMと比較すると割高になる

 圧着はがきDM

圧着加工を施したポストカード型のDMです。
折り方によってスペース量が変わり、二つ折りタイプならポストカードDMの2倍、
三つ折りタイプならポストカードDMの6倍ものスペースに情報を記載することができます。
  <メリット>
・記載できる情報量が多く、コストも抑えられる
・中身が見えないことで「開けてみたい」という心理が働き、開封率・反響率が高い
・サイズは定型のため、送料がポストカードDMと同等で済む
<デメリット>
・圧着加工を施しているので通常ハガキよりコストはかかる
・開封されないと中身が見えない

 カタログDM

カタログDMはブック型DMとも呼ばれ、冊子状態のままで送付ができるDMです。
高額商品の案内やリピーター向けなど、コストの回収が見込める顧客への告知に向いています。
  <メリット>
・冊子なので、ほかの形態のDMと比較して格段に情報量が多いことが最大のメリット
・封入作業が不要で封入作業に関するコストも抑えることができる
・商品・サービスの特徴やターゲットに合わせて用紙を選択でき、差別化が図りやすい
<デメリット>
・制作費用が必要
・ポストカードDMと比べるとサイズも大きくなるため、送料が割高

 封筒DM

封筒DMとは、封筒にカタログやチラシを入れて送るDMのことです。
A4サイズのチラシを透明のOPP袋に封入して発送するのが一般的で、マーケティング・プロモーションに多く活用されています。
  <メリット>
・カタログやチラシを保有している場合は制作費用がかからない
<デメリット>
・サイズが大きくなるため、送料が割高になる
なお、クーポンや試供品、ノベルティなどを同封する場合はこの封筒DMを選ぶ必要があります。

DMの主な発送方法

DMは発送の方法によって費用に大きな開きが生まれる可能性がありますので、
主なDM発送の種類と特徴を解説します。

 普通郵便(料金別納郵便)

普通郵便(料金別納郵便)は、日本郵便が提供する郵便サービスです。
<特徴>
・同時に10通以上の郵便物を送付する際に使用できる
・1通ずつ切手を貼付する必要がない
・窓口にDMを持ち込み、料金を支払うシステム
・発送する郵便物はすべて同一料金である必要がある
・同時に1,000通以上のDMを料金別納便で送付する場合は、割引が適用される
・送付の際には「別納郵便物等差出表」を記入する
・上記記録によってDM発送後の経理処理もスムーズである

 広告郵便物

広告郵便物は日本郵便の郵便物の定義の1つですが、承認されると11〜48%の割引が適用され、
「バーコード付郵便物」にするとさらに5%の割引が受けられるので、送料の大幅な削減が期待できます。
<定義>
・手紙・はがきとして発送される
・自社の商品、サービスや役務、営業活動に関する広告などを目的とする
・大量(2,000通〜)に印刷された同一内容の郵便物
・事前の申請が必要
などの他、
「受取人の住所・居所の郵便番号ごとの区分け」
「発送から到着までに3〜7日程度の余裕を持たせることを承諾する」
など諸条件も満たす必要があります。

 メール便

メール便は、宅配便のシステムを利用して受取人のポストへ郵送物を配送するサービスです。
<特徴>
メリット
・普通郵便と比較して発送量が安い
・発送したDMを追跡できる
・受取人が転居していた場合には返送される
・重量が1kgほどであってもメール便として送料可能な宅配会社が多い
デメリット
・配達日指定・再配達ができない
・発送時に補償がつけられない
特徴にも記載した重量のあるDMの場合ですが、日本郵便では定形外郵便となってしまいます。
比較すると大幅に送料が抑えられるので、
カタログDMなど重たいものを送付したい時は特に適しているといえます。

 クロネコDM便

クロネコDM便は、物流大手のヤマト運輸が提供するメール便サービスです。
契約を締結した企業や団体、個人事業主が向けのサービスで、
3辺の合計60cm以下・1kg以内であれば全国一律料金・郵便物一つあたり167円(税込)
といった低価格で発送できます。
<特徴>
メリット
・重量に関係なく一律料金となっているため総額が計算しやすい
・ポスト投函なのでポストに入る大きさなら再配達にならずお届けできる
・土日祝日もお届け可能である
・「送り状発行システムB2クラウド」というシステムで宛名ラベルが作成できる
デメリット
・配達日指定ができない
・到着まで他のサービスより日数がかかる

DM発送の基礎知識

 「DM発送を発注する」とは?

DM発送を外部業者に発注すると、どのようなことを行ってくれるのでしょうか?
 
DM発送会社は
DM発送の準備作業から配送業者への持ち込みまで、煩雑なDM発送業務を請け負ってくれます。
設備機器や手慣れたスタッフが、各種作業を正確且つスピーディーに行ってくれるので、
依頼したDM発送を確実に実施してくれるだけでなく、発送期間の短縮も可能になります。
また、あらゆるニーズに対応すべく、
・DM発送をワンストップで請け負う
・必要な業務のみ代行する
など各企業に合わせた様々なサービスを提供しています。

 企業がDM発送を利用する理由とは?

DMを発送するには、こちらの手順をご参照いただくとわかりやすいかと思いますが、
・送付するDMの広告制作
・媒体の準備
・印刷・封入・封かん
・発送
と手順が多く、多大な労力・時間・コストを要します。
発送部数が少なければ自社内で完結することも不可能ではありませんが、
発送部数や発送頻度が増えるとコスト・リソース共に膨れ上がってしまうため、
結果外部へ委託する方が増えます。
また、
・反響に繋がるDMの制作・コンサルティング
・自社でできない印刷加工処理
など専門性の高い部分を補ってくれる業者を探される方もいらっしゃいます。

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