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物流倉庫を発注する際の成功のコツ

物流倉庫業務では、商品の検品、仕分け、保管、在庫管理、発送、顧客対応など煩雑な業務を
日常的に行う必要があるため、外注すれば業務効率化や生産性向上、コストカットといった
多様なメリットに期待できます。
とはいえ、物流の倉庫の外注では失敗したケースも少なくありません。
そこで今回は、具体的な失敗例を交えながら、物流倉庫を外注する時の成功のコツを
分かりやすく解説しました。
 

物流倉庫依頼を成功させるには

まず、逆算してスケジュールを組むことが大切です。物流倉庫では基本的に、複数社の商品保管や入荷といった業務をひとつの倉庫内で行っています。
 
そのため、新たな依頼に対応する際には保管スペースの確保、レイアウト策定、顧客の商品や
販売方法に合わせた業務フローの策定、入出荷マニュアルの作成など、顧客ごとに導入準備を
行うのが一般的です。
 
この導入準備には、目安として契約完了から1~3カ月程度かかるケースが多いため
スケジュールを組む際は各工程にどの程度時間がかかるかを予想しながら順序立てて逆算し
余裕を持ってスケジュールを組むことが大切です。
 

業種別に注意すべきポイントを紹介

ここでは、より参考となる情報をお届けするために、代表的な業種(取扱いサービス)別に
物流倉庫を依頼する際のポイントを解説します。
 

ECで物流倉庫を依頼する際のポイント

EC業(通販事業)は、サービス自体が「消費者からの注文・梱包・出荷」までを
ワンセットとしているため、特に物流倉庫と相性の良い業種です。
 
では、気になるECで物流倉庫を依頼する際のポイントについてですが、何より大事にしたいのは「スピード」です。商品発送が早いというのはそれだけで消費者にとっては
大きなメリットであり、逆に発送に時間がかかると消費者の満足度は低くなりがちです。
 
また、物流倉庫を利用する際にはスピードと合わせて「丁寧さ」も重視したいところ。
適切な梱包、消費者の希望に合わせたラッピングや手紙の封入など、丁寧なサービスは
顧客満足度向上の重要なポイントだといえるでしょう。
 

卸売業で物流倉庫を依頼する際のポイント>

卸売業は、メーカー・市場と小売事業者をつなぐ「中間流通」の役割を担っており
以下のような特徴を持っています。
 
卸売業の物流における特徴
・多種多様な商品を取り扱う
・小売店の要望に合わせた出荷量の調整やバーコードの発行、バラ包装などきめ細かな対応が
求められる
・小売店での売れ行きなどを加味して在庫量を調整し、メーカーによる作り過ぎの抑制に協力する
 
このように卸売業の物流業務では「ただ単にモノを保管・発送する」だけにとどまりません。
自社の要望に合わせた個別対応をしてもらえるよう、依頼時には詳細に説明することが
成功のカギでしょう。
 

メーカー(製造)が物流倉庫を依頼する際のポイント>

メーカー(製造業)における物流倉庫の役割は、製品の検品・保管・出荷といった自社で
作った製品に対してだけでなく、製品を作るために必要な素材や部品調達なども含まれます。
 
また、ITの発達とともに製造・販売の両方でグローバル化が進んでいることもあり、物流構造は
以前にも増して格段に複雑化しているといえるでしょう。保管を依頼する際は、適正な
温度管理及び在庫管理をしてもらい、それらの情報データをクライアントに共有し
単なる物流管理だけで無く商品品質の適正管理が可能です。
 

食品の物流倉庫を依頼する際のポイント>

食品物流では、取り扱い商品が人々の口に入るデリケートなものを取り扱うため
チルド(冷蔵)・フローズン(冷凍)・ドライ(常温)といった保管温度に気を使う必要が
あります。
 
さらに商品の品質を保つためには、物流倉庫内における徹底した管理体制が敷かれていることも
重要なポイントでしょう。
また、物流倉庫は保管だけでなく、入出庫などの輸送までカバーすることも可能なため
倉庫内だけでなく輸送中の商品管理体制もチェックすることが大切です。
 

医療機器・医薬品の物流倉庫を依頼する際のポイント>

医療機器・医薬品は人の命や健康に関わる性質上、物流倉庫では厳格な管理体制が
求められるとともに、薬事法や各種認可・ライセンスをはじめとした取り決めに則った運用が
欠かせません。
 
そのため、物流倉庫を依頼する際には、各種認可やライセンスの取得状況、商品の取り扱い環境
管理体制などを確認することが重要です。
また、慎重な取り扱いが求められることから、医療機器・医薬品の取り扱い経験が豊富な
物流倉庫に任せるのがやはり安心でしょう。
 

物流倉庫依頼の失敗例

ここでは物流倉庫依頼の具体的な失敗例をもとに、成功のコツにつながるポイントを解説します。
 

コストがかかり過ぎてしまったケース

コストの見通しが甘く、想定以上にコストがかかってしまったケースです。
 
<具体的な失敗例>
基本サービスのみで物流倉庫会社を選んだが、カスタマイズ費用がかさんでトータルコストが
増大してしまった。
 
物流倉庫では基本的に、「保管費用・発送費用」などの形でコストが細分化されていますが
自社のニーズに合わせて業務フローやオペレーションをカスタマイズできるところも多く
存在しています。こうした特徴は、自社にフィットした物流業務を形成する上では大きな
メリットをもたらしますが、カスタマイズ費用まで含めて予算を組んでおかないと
結果的に予想以上のコストが発生する場合もあるため注意が必要です。
 

外注先に任せ過ぎてしまったケース

外注先である物流倉庫会社に任せっきりとなり、失敗してしまったケースです。
 
<具体的な失敗例>
「プロだから大丈夫」と、物流関連の業務を外注先に任せた状態で自社によるチェックを
疎かになり、大きなトラブルが発生してしまった。
 
物流倉庫会社は確かに物流のプロですが、その中で行われる在庫管理・仕分け・入出荷などの
作業は自社のサービス・製品の良し悪しに直接的に影響を及ぼすため、すべて任せっきりに
なるのは危険です。現場担当者との密な連携、在庫管理システムなどを通じた業務状況の
把握など、自社でもこまめなチェックを行うことがトラブル発生を未然に防ぐポイントです。
 

現場のニーズとのギャップが大きかったケース

現場のニーズと実際に導入した物流倉庫の提供サービスに想定外のギャップが
出てしまったケースです。
 
<具体的な失敗例>
倉庫内作業、入出荷業務を効率化するために物流倉庫を外注したが、現場での課題が思うように
解決されず、効果が少なかった。
 
物流倉庫サービスでは、顧客の取り扱い商品やニーズに合わせて業務マニュアルやフローを
独自にシステム化できますが、実際の現場での作業は定型的な業務ばかりではありません。
例えば、製品によっては特殊な梱包が必要だったり、季節によって商品の保管場所を
変えたりするなど、臨機応変な対応が求められるケースも多々あります。
こうした柔軟性をシステム化させるにはコツが必要なため、外注する場合は現場の意見も
重視しながら運用法を調整することが大切です。
 
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