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物流倉庫を選定する際のポイント
物流倉庫会社は、各社提供サービスや料金体系、セキュリティ、サポート体制などが異なるため
外注先選びでお悩みの方は多いでしょう。そこで今回は、「物流倉庫の外注先の選び方
ポイント」をテーマに、外注先選びで失敗しないための準備、具体的な選び方のポイント
比較のコツなどを分かりやすく解説します。外注先選びを適切に、かつ効率よく進めるために
役立つ情報をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
物流倉庫の外注選びで失敗しないための準備
物流倉庫の外注選びで失敗しないためには、「物流倉庫の基礎知識」に基づき「社内での準備」を十分に整えておくことが大切です。
<物流倉庫の基礎知識を知る>
物流倉庫に関わらず、何らかのサービスを外注するなら、そのサービスについて最低限の
知識を備えておくことが大切です。
全くの知識がない状態で外注先を選ぶと、先方からの提案を鵜呑みにしたり、外注先ごとの違いが判断できなかったりするため、相性の良い外注先を絞り込むのが難しくなってしまうでしょう。
したがって、物流倉庫の外注を検討している場合は、物流倉庫の種類、提供サービスの内容
おおよそのコストなど、基礎的な知識を身に付けるところから始めましょう。>
<社内で方針や予算を固める>
通販事業の急速な発展の影響も受けて物流倉庫サービスのニーズは日々高まっており
さまざまな特色を持つ物流倉庫サービスが提供されています。
そのため、多種多様な外注先から自社にマッチした会社を見つけ出すには、自社が取り扱う商品・製品の特性を踏まえて「何を依頼したいか」「コストはどの程度を想定しているか」など
ある程度の方針を固めた上で、それらに則って外注先を選定することが大切です。
物流倉庫の外注選びの7つのポイント
外注先を選ぶにあたって、「どのように外注先を選べば良いのか?」
「相性の良い外注先の見分け方は?」といった疑問を抱えている方は多いでしょう。
そこでここからは、物流倉庫の外注先選びで重要なポイントを7つ厳選し
それぞれのポイントで心がけたい点を分かりやすく解説します。
1.料金体系を確認
物流倉庫サービスの料金体系は大きく分けて「定額系」と「カスタム系」の2種類に
分けることができます。
<定額系の特徴>
・提供サービスがあらかじめ用意されている
・料金は提供サービスごとに設定
・「個数×日数」などで、物量や日数に応じて料金が決定される
<カスタム系の特徴>
・自社のニーズに合わせて提供サービスをカスタマイズできる
・料金は顧客ごとに算出
・カスタマイズのために稼働開始まで数ヵ月時間がかかることもある
定額系はコストが分かりやすい点がメリットですが、カスタム系は自社にフィットした運用が
可能な点が魅力で、どちらが優れているとは一概に言えません。
大切なのは料金と提供サービスのバランスです。ニーズに合わせて相性の良い発注先を
選びましょう。
2.自社の取り扱い商品・製品に対応できる環境であるか
物流倉庫ではさまざまな商品・製品の保管が可能ですが、ものによっては専用の保管環境が
整っていなければ、管理が難しいものも少なくありません。
例えば食品の場合は消費期限などの適切な管理が必要ですし、冷蔵・冷凍で保管しなければ
ならない食品の場合は専用設備が必須です。
また、物品によっては以下のように取扱いに制限が設けられているケースもあるため注意が
必要です。
・医療機器:外注先が「高度医療管理機器販売業・貸与業許可証」を保持していなければならない
・化粧品:外注先が「化粧品製造業許可」を保持していなければならない
これらは自社ではなく、外注先の物流倉庫運営会社に課されるものですから
依頼前に各種登録・許可の有無を確認しておきましょう。
3.料金が明確であるか
料金体系に関わらず、サービスごとの価格が明確であるかどうかは、中長期的な運用に大きな
影響を及ぼします。物流倉庫の利用はある程度中長期的なケースが多いため、運用途中で規模の
拡大や予算の見直しなどを検討する場面は十分に想定されるでしょう。
その際、各サービスの料金が不透明だと方針転換がスムーズにいかないばかりか思わぬコストが
かかった結果、自社にとって予想外のコスト負担を強いられる可能性も考えられるでしょう。
そうしたリスクを防ぐために、料金が明確であるかは長く付き合えるパートナーを選ぶ上で
重要なポイントといえます。
4.実績から相性を確認
各物流倉庫会社の実績には、外注先選びに役立つさまざまな情報が詰まっています。
・取り扱ってきた商品・製品
・取引の多い業種
・案件の規模
・特殊なニーズに対する柔軟性など
発注先の実績から各社の得意な領域・強みを理解することは、相性の良い発注先を絞り込む上で
重要な要素だといえるでしょう。
特に自社のニーズと同類の案件に関する実績が豊富な会社は、業界特有の習慣やルール
ニーズなどに精通している可能性が高いため、満足度の高いサービスを提供してくれる期待が
持てます。
5.フォロー・サポート体制を確認
外注を利用する場合、各種業務は社外で行われるため、不明点が出た場合や不測の事態が
起こった際の適切なフォローは安定的な運用に欠かせない要素のひとつです。
特に物流倉庫の場合、商品・製品の保管だけではなく、顧客への発送業務まで対応する性質を
持っているため、発送の不手際やクレーム発生のリスクは考えておかなければいけません。
こうしたミス・トラブルが発生した際にも十分なフォロー体制が築かれていれば、ダメージを
軽減できます。外注先のフォロー・サポート体制は事前に細かく確認しておきましょう。
6.将来的な規模拡大を想定して選ぶ
EC事業者など、物流倉庫の外注を始める企業の中には、自社のコア業務に注力したり
物流業務の工数を減らしたりする目的で、早い段階から外注を利用するところも多く
存在しています。もちろん、倉庫を自社で確保するには高額な初期投資が必要ですし
物流業務にかかるコストや工数を考えると早めの段階で外注を活用するのは理にかなっていると
いえるでしょう。
ただし、発注先を選ぶ際には、将来的な事業規模の拡大や取り扱い案件の増加を踏まえて
発注先が事業規模拡大に対応できるか否かを確認しておくことが大切です。
規模拡大に対応できない場合は、改めて外注先を探さなければいけませんので
余計なコストや工数がかかってしまいます。
7.気になる点は直接現場で確認する
物流倉庫は自社の貴重な商品や製品を取り扱います。適した環境で運用できるかを
判断するために、現場を直接確認するのは非常に大切です。
・物品の管理状況
・現場スタッフの様子
・現場での管理体制
・管理される場所の不安要素の有無(気候や害虫、汚れなど)
これらは担当者からの説明や資料だけで十分に把握することは難しいでしょう。現地へ出向く
オンライン見学を利用する、などして現場の様子を自分の目で確認しておくことをおすすめします。
物流倉庫会社を比較する方法
物流倉庫会社を比較する際に基準となる3つのテーマについて解説します。
<物流倉庫会社比較時の3つのテーマ>
物流倉庫会社を比較する際は以下に示す3つのテーマそれぞれの観点から各社を
バランスよく比較することが大切です。
1.コストパフォーマンス
重要なのは「コスト単体」ではなく
「コストに対するパフォーマンス(効果・質)の度合い」です。
各社の提供サービスから得られる効果がコストに対してどれほどの価値があるかを分析し
最も高いパフォーマンスに期待できる会社を選びましょう。
2.柔軟性
顧客の商品・製品、販売方法、さらにはニーズを踏まえて運用フローやルールを
調整してくれるか。
また、自社のニーズに合わせて在庫管理システムを調整してくれるかなど、柔軟性の高い
会社なら、外注でも自社の希望に沿った運用を実現しやすくなります。
3.信頼性
物品の取り扱いや保管を丁寧に行ってくれる会社が好ましいのはもちろん
セキュリティ面からも信頼性を判断しましょう。物流倉庫を外注する際には商品・製品情報や
送付時の個人情報などを共有するため、情報漏えい防止の観点から見てもセキュリティ性が
高いに越したことはありません。
今回お伝えしたとおり、物流倉庫会社選びにはいくつものポイントが存在しており、発注先を
効率よく探すためには事前準備にも気を使うことが大切です。しかし、ポイントを
押さえていても、膨大な物流倉庫会社の中から自社と相性の良い会社を自分たちだけで
見つけ出すには相当な時間と労力が必要でしょう。
いかがでしたでしょうか。「自社にあった会社が見つからない」
「会社選びに時間が割けない」「まずは相談をしてみたい」
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