💬

ネット風評被害対策

ネット風評被害対策は会社の危機管理として重要な項目の一つです。 費用や対策内容は、ITサービス企業に依頼するのか弁護士事務所に依頼するのかによって大きく異なります。
この記事では、風評被害対策会社の料金表を確認し、「風評被害対策サービスの平均費用と料金相場」をわかりやすく解説します。 風評被害対策にかかる費用の仕組みなど、風評被害対策会社選びの基礎となる知識も掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
 
▼目次

主な費用項目と相場

風評被害対策の主な費目別の費用はこちらになります。

<依頼先がITサービス企業の場合>

項目一般的な価格帯備考
webサイトやソーシャルメディアの監視月額1万円~15万円ツールor目視によって変動
サジェストワード対策月額3万円~10万円キーワード数や難易度によって変動
逆SEO対策月額5万円~30万円ページの数や難易度によって変動

 webサイトやソーシャルメディアの監視

ネット上の誹謗中傷・風評被害対策の最初のステップです。 ブログやネット掲示板、ソーシャルメディアの書き込みをモニタリングし、ネガティブなコメント、キーワードを洗い出します。 前述のように最近ではクローラー型のツールを使って無人で行うケースが多く、その場合の料金は月額1万円~5万円ほど。 一方、目視によってネットの監視する場合は人件費がかかり、月額5万円~15万円前後が相場になります。 会社によってはモニタリングの料金内で、できる範囲までの対策(特定のサジェストワード削除など)を請け負うところもあるようです。

 サジェストワード対策

GoogleやYahoo!の検索窓にキーワードを入れた際に表示される検索候補(=サジェスト)から、「○○(社名) ブラック」「○○(社名) 経営危機」などネガティブなワードを削除します。 料金は検索エンジンの種類やキーワードの数、難易度によって決まり、おおむね月額3万円~10万円です。 具体的なやり方ついてはほとんどの会社が公開していませんが、専用プログラムによる対策を中心に、必要に応じて人海戦術で行うこともあるようです。

 逆SEO対策

悪質なコメントや誹謗中傷が掲載されたページの検索順位を下げ、情報の露出・拡散を防ぎます。 対策するページの数と難易度によって料金は大きく変わりますが、一般的に月額5万円~30万円の範囲に収まることが多いようです。 具体的な方法は主に2つ。 依頼主の事業内容や商品・サービスに沿ったページを複数作成し、そのページの検索順位を上げることで相対的にネガティブページを押し下げる方法と、ネガティブページへ人口リンクなどを貼り、検索エンジンにスパムだと認識させることで直接順位を下げる方法があります。

<依頼先が弁護士事務所の場合>

項目一般的な価格帯
コメントやスレッドの削除依頼1件あたり5万円~15万円
投稿者のIPアドレス開示請求1件あたり5万円~15万円
コンサルティング月額10万円~30万円

 コメントやスレッドの削除依頼

誹謗中傷コメントが掲載されたwebサイトの管理者に対して、具体的なエビデンスを示したうえでコメントの削除を依頼し、応じない場合は裁判所に対して仮処分(削除命令)の申し立てを行います。着手金+成果報酬で1件あたり5万円~15万円が相場です。

 投稿者のIPアドレス開示請求

削除依頼と同様に、弁護士の職権を使ってコメント投稿者のIPアドレスを開示させ、風評被害の再発を防ぎます。費用は1件あたりおおむね5万円~15万円です。 1点押さえておきたいのは、削除依頼もIPアドレスの開示請求も、基本的には弁護士しか行えないということ。 たとえばサイトの管理者から法的根拠の提出を求められて、弁護士を介さずにそれに応じてしまったりすると、非弁行為(弁護士資格を持たずに法律事務を取り扱う行為=違法)にあたる可能性があるので注意しましょう。

 コンサルティング

webサイトの改善に向けたアドバイス、社員向けのセミナー開催などを通じて風評被害を事前に防ぎます。 なかには人材採用の段階からサポートしている弁護士事務所もあって、具体的なサービス内容・金額には幅がありますが、おおむね月額10万円~30万円の範囲に収まることが多いようです。 なお、コンサルティングについては、ITサービス企業やマーケティング会社でも得意としているところがあるので、それらを含めて検討してみるのもいいかもしれません。
 
※ アイミツCLOUDでは弁護士の紹介に対応しておりません

見落としがちな費用にも注意

風評被害対策では「1回で済むと思ったのに……」というケースが非常に多くあります。 たとえば問題のあるサジェストワードを削除できても何日か経つと再発することが多く、 ほとんどの場合、6ヵ月~1年スパンで対策を続ける必要があります。 見積もりの際は月額費用だけにとらわれず、対策を行う期間をしっかり確認し、 トータルでの料金に目を向けましょう。 また、弁護士に仮処分の申し立てなどを依頼すると、 書類の郵送料や通信費といった実費がかかります。 金額としてはそれほど大きくはないものの、こちらも事前に確認しておくのがおすすめです。

種類別の風評被害対策の費用相場

続いて種類・ケース別の費用の相場についてご紹介します。

<種類別費用相場>

種類一般的な価格帯平均的な料金(相場)
ソーシャルメディアの書き込み削除5,000円~1万円7,000円
Yahoo!のサジェストワード(虫眼鏡)対策月額3万円~7万円月額5万円
Googleのサジェストワード対策月額5万円~10万円月額7万円
ブログ系サイトの逆SEO対策月額5万円~30万円20万円
5ちゃんねるの書き込み削除10万円~30万円20万円
損害賠償請求(弁護士事務所の場合)30万円~70万円55万円(訴訟の場合)

ソーシャルメディアの書き込み削除

FacebookやTwitterに書き込まれた事実無根の投稿や誹謗中傷コメントの削除を依頼します。 ほとんどのソーシャルメディアがサービスポリシーとして氏名や会社名を特定してのネガティブな投稿を禁止しているため、対策自体のハードルはそれほど高くありません。 たとえばFacebookの場合、「メニュー」から報告機能を使って運営サイドに審査を依頼でき、審査の結果、不適切な投稿と判断されれば削除されます。 もちろんケースによってはより専門的な対策が必要になることもありますが、上記のフローなら平均的な費用は7,000円ほど。手間を惜しまなければ自分で対応することも可能です。

Yahoo!のサジェストワード対策

 
Yahoo!のサジェストワード(虫眼鏡)は毎日更新されるため、削除までにかかる時間が1~2週間程度と比較的短く、その分各社とも料金を安めに設定しています。月額5万円前後が相場です。
 

Googleのサジェストワード対策

 
一方、Googleのサジェストワードは月2~3回と更新頻度が低く、さらにパーソナライズ化されているため、Yahoo!と比べると削除まで時間がかかる傾向があります。 その分料金もやや高く設定されていて、月額7万円前後が相場です。
 

ブログ系サイトの逆SEO対策

 
「主な費用費目と相場」でご紹介した方法で、対象ページの検索順位を低下させます。 退職した社員からのネガティブなコメント、個人に向けた誹謗中傷など、さまざまなケースがあり、ページ数や難易度によっても料金は変わってきますが、たとえば数十件の投稿があるブログを検索2ページ目以降まで押し下げる場合、20万円前後が平均的な相場になります。
 

5ちゃんねるの書き込み削除

任意の削除を依頼しても運営者側が応じることはほとんどなく、匿名で大量の書き込みがされているため、ほとんどのケースで弁護士を通じての仮処分申し立てやIPアドレスの開示請求が必要になります。1件あたり20万円前後が平均的な相場です。
 

損害賠償請求

とりわけ悪質な案件や再発の可能性が高い場合は、弁護士を通じて投稿者のIPアドレスを割り出したうえで、損害賠償を請求することができます。 費用はケースバイケースですが、 交渉(示談):トータル30万円前後(着手金15万円+成功報酬15万円(※和解額の16%)) 訴訟:トータル55万円前後(着手金25万円+成功報酬30万円(判決許容額の16%)) が一般的な相場です。
 

以上、風評被害対策の相場でございました。
相場感がわかったところで、どんな企業を選べばいいのか? 優良な企業を知りたいという方は、ぜひアイミツCLOUDへご依頼ください。
またもっと発注情報を知りたい場合は、アイミツCLODUの会員になりますと、発注に関する情報をお届けしております!
ご登録は無料ですので、ぜひこの機会にご登録ください!