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企業データ取得を外部へ依頼するメリット・デメリット

企業データ取得を外部に依頼すると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
自社のリストに当たるのと比べてどれくらい効果が見込めるものなのでしょうか。
自社対応・外部へ依頼する場合それぞれのメリット・デメリットを解説いたします。

企業データ取得を自社で対応する場合のメリット・デメリット

<メリット>

自社対応するメリット
1. 自社の優先順位に合わせて検索・リストアップができる
2. 情報漏洩リスクが下がる
3. コスト削減できる

1. 自社の優先順位に合わせて検索・リストアップができる

自社で対応される場合、自社の基準あるいは個々の営業ルートなどの事情に合わせて
データを取得されることと思います。
軸となるものを中心に検索をかけることになるので、
「欲しいものをダイレクトに探せる」点がメリットと言えるでしょう。
また、状況によってはまだオープンしていないお店や施設なども、
施工用立て看板や商工会議所の情報などで取得することができ、
そのようなどこのデータにもない情報をリストに追加できる点もメリットかもしれません。

2. 情報漏洩リスクが下がる

企業データがアタックリストのみの状態であればまだしも、
営業状況などが追加された状態で流出してしまうと大きな損失、信用を失う結果となるでしょう。
自社で情報を取得し、自社以外に流出しないよう管理を行えば、
もちろんセキュリティ面は万全を期しておく必要がありますが、
通常の自社内の情報と同様レベルまで流出を防げる確率は高くなります。

3. コスト削減ができる

何よりも大きなメリットが「取得にコストがかからない」点です。
自社でデータを集めれば、購入費用はかかりません。
ただし、データを集める・都度更新していく作業は手間と時間がかかります。
単純な「購入費用」はかからなくても、「人的コスト」は発生することになります。
貴重なリソースをデータ集めに割いて良いのか、なども考えなければなりません。
 
続いてデメリットについてみていきましょう。

<デメリット>

自社対応するデメリット
1. 社内リソースがデータ取得に割かれる
2. 情報の保守・運用面の負担がかかる
3. 調べ当たらない企業のデータは取得できない
4. 固定観念から脱却できない

1. 社内リソースがデータ取得に割かれる

データ取得には労力かかかります。
集めたいデータの種類や量、集め方にもよりますがそれなりの時間が必要になるでしょう。
集め方として、地道にWeb検索をする・電話帳や求人情報誌などを見るなどは、
コツコツと調べてはリスト化していかなければなりません。
また、Web上から自動でキーワードに引っかかった情報を抽出・リスト化するには、
コードを使いこなせる人またはスクレイピングツール*が必要になります。
前者は時間がかかる分、時間分のコストが、
後者は技術がかかる分、技術分のコストがかかりますよね。
その手間や技術はもっと別のことに有効活用できる可能性が高いので、
外部にデータ取得を依頼する、ということも視野に入れて見ても良いかもしれません。
*スクレイピングツール:
Web上から情報を自動で抽出してくれるツールです。
収集した情報はExcel・スプレッドシートなどのツールやデータベース上に格納されます。
最近ではコードを使いこなすことができなくても、テンプレートを活用できるものや
無料で利用可能なものなども増えているようです。

2. 情報の保守・運用面での負担がかかる

自社で扱うデータが大きくなればなるほど、その保守・運用が大変になってくるでしょう。
データをそのまま保管するだけならともかく、
・フェーズなどがわかる状態で管理する
・外出時にアタックリストとして持ち歩く
・SFA・メールシステムなどと連携をさせる
となると、その分が負担となってきます。
一括して取得したデータとアタック結果をクラウド・ソフトウェア上で管理できる
企業データツールなどもありますので、負担が大きすぎる場合は活用して見てはどうでしょうか。

3. 調べ当たらない企業のデータは取得できない

自社で企業データを取得する際に、大きく影響が出るのがこの問題かと思います。
・調べ方や調べる情報元の選定に問題がある
・自動取得時の設定の仕方に問題がある
などがあったとしても、一定数以上のデータが集まっていたら、
自社でこぼした企業がまだあるかもしれない、とは気がつきにくいのではないでしょうか。
もしかしたらまだリストアップできたかもしれない企業を自社で探し直すのは難しく、
データ量が豊富なデータ取得企業から取得し直して初めて気がつくものかもしれないですね。

4. 固定観念から脱却できない

上記の調べ当たらない、と類似していますが、
自社の営業アプローチ先選定やデータベース作成には、自社の固定観念が反映されるものです。
斬新な集め方・より効率の良いリストの整理方法などはなかなか思いつきにくいですよね。
そして、チームや部署全体あるいは全社で扱うものとなってくると、
上の方針に沿ったリストが出来上がることになるので、
本当に当たりたい先が増えない、当たり尽くした企業しか出てこない、などが発生し、
成果も一辺倒なものになりがちです。
一度他社の取得手法・リストアップの切り口などに触れてみることで、
自社では想定していなかったものが見えてくる可能性は高いです。

企業データ取得を外部へ依頼する場合のメリット・デメリット

<メリット>

外部へ依頼する場合のメリット
1. データの取得にかかる人的コストが大きく削減できる
2. 扱うデータの幅が広く、自社で探し当たらない企業も取得できる
3. 検索・抽出等データの管理が簡易になる
4. 外部システムとの連携が可能なものもある
5. セキュリティ面でプライバシーマーク等資格を取得している企業もある

1. データ取得にかかる人的コストが大きく削減できる

自社でデータを取得する場合は時間や技術分の人的コストがかかってしまうとお伝えしました。
上記を解消してくれるのが「外部へ依頼する」方法です。
業務委託として依頼する方法と、
データ取得企業から買い取る・データ取得企業と月額で契約する
などの方法があるかと思います。
単純に社内リソースがたりず委託するとなると企業データを扱うことになるので、
情報の取り扱いについてのトラブルが生じないかという心配も考慮する必要が出てくるでしょう。

2. 扱うデータの幅が広く、自社で探し当たらない企業も取得できる

企業データ取得を主事業として行う企業の持つデータ取得ノウハウはとても豊富です。
データ取得先も幅広く・リストアップ対象企業も何十万・何百万といった単位になります。
自社で同じだけの情報元から探し出すとなると手作業では難しくなってくるでしょう。
また、社内の固定観念に縛られないリストなので、
想定外の切り口から探し出した企業などもデータ取得することができる点が魅力です。

3. 検索・抽出等データの管理が簡易になる

企業データ取得会社のデータはソフトウェアやクラウド上で検索・抽出できるものが多く、
システムを活用すれば管理が楽になります。
また、最新の企業なども、リスト都度反映され更新されていくので、
最新版にし直す手間と労力がかからない点も管理が簡易になる理由となるでしょう。
※リストの更新頻度は各企業データ取得会社によって異なります。

4. 外部システムとの連携が可能なものもある

もし、自社で使っているSFA・CRM・メール配信システム・マーケティングツールなどがあるなら
そのシステムと連携が可能な企業を選べば更に業務効率が上がるかもしれません。
取得したデータをそのままシステム連携できれば、
手元でリストアップ・リストアップした情報をCVS化する・データをシステムに登録する
などの作業は不要になります。
その分の時間を実際の業務へと充てることができますので連携可能なものがあれば活用ください。

5. セキュリティ面でプライバシーマーク等資格を取得している企業もある

取り扱うものが「情報」なので、
企業データ取得企業ではセキュリティ面に力を入れている企業は多くなります。
厳しい基準をクリアした企業であればセキュリティ面について安心して活用できるでしょう。
例えばプライバシーマークやISO資格などを取得している企業もありますので、
情報セキュリティ面が心配で自社で検索・管理・運用をしているという場合は、
セキュリティ資格の有無を調べて依頼すると良いですね。
 
続いてデメリットについてみていきましょう。

デメリット>

外部へ依頼する場合のデメリット
1. コストがかかる
2. 使いこなすまでに時間がかかる
3. リストの鮮度・セキュリティなどの確認が必要になる

1. コストがかかる

リスト取得は買い切りでない場合、固定費や成果報酬が発生します。
それなりの予算が必要になってきますので、
コストをどうしても削減したい場合は予算を重視して自社・外部へ依頼の判断をしましょう。
ただし、自社で対応したら無料というわけではなく、人材分の費用は発生することになります。
人件費分とリスト分とどちらがコストを有効活用できるのかも含めて検討しましょう。
 
また、料金システムがスタンダードタイプ・プレミアムタイプなど分かれていることもあります。
一旦コストを抑えたもので契約をしたり、トライアル利用して検討するのも良いかもしれません。

2. 使いこなすまでに時間がかかる

もし、ソフトウェア・クラウド型の企業データ取得企業を活用しようと思われた場合は、
最初は使いこなすまでに時間がかかる、と理解して活用するようにしましょう。
使いこなせるか心配…という場合は「トライアル」を設けている企業もありますので、
ぜひ積極的にトライアルを活用してみてください。

3. リストの鮮度・セキュリティなどの確認が必要になる

コストや使用感の他に、見落とすと大きなデメリットとなってしまうのが、
リストの鮮度・セキュリティ面です。
多くの企業データ取得企業が定期的にリストの更新を行っています。
この更新頻度が自社の求めるペースより遅い場合は損失につながってしまうかもしれません。
また、セキュリティ面も万一のことがあった時に利用者側が被害を被ることがあるので、
どのようなセキュリティ体制のある企業なのかなどを確認する手間を惜しんではいけません。
 

いかがでしたでしょうか。
少しでも参考になる情報がありましたら幸いです!
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